福井県内の観光客“推し”の観光名所ランキング発表 2位はレインボーラインエリア

福井県内の観光地2023年度の推奨意向ランキング

 福井県観光連盟は本年度に実施したアンケート(2023年4月~24年2月)を基に、福井県内を訪れた観光客が「誰かに紹介したい」と感じた観光地のランキングを作成した。トップは、まちづくり小浜経営のホテル「若狭佳日」や民宿が集まる小浜市阿納エリア。次いでレインボーラインエリア、小浜市中心部の宿泊施設群となり、嶺南の観光スポットがトップ3を占めた。

 同連盟は2022年から、アンケート型プレゼントキャンペーンのQRコードを県内90カ所に設置。個人情報を除いた観光客の属性や意見、分析結果などをホームページで公開し、県内事業者の観光戦略の立案に役立ててもらう取り組みを進めている。

 ランキングは、約2万人分の回答から算出した各観光地エリアの「推奨意向」を基に作成した。「誰かに紹介したい」かを10段階評価してもらい、0~6は批判、7~8は中立、9~10は奨励として分類。回答者全体に占める推奨の割合(%)から、批判の割合(%)を引いた数値が推奨意向になる。例えば、観光客100人のうち、推奨50人、批判40人だったエリアの推奨意向は「10」となる。

 トップの小浜市阿納エリア(推奨意向39)は「人が優しく時間がゆっくり過ぎる」「民宿が清潔」などの高評価が相次いだ。レインボーラインエリア(同30.3)には「五湖テラスからの眺めに感動」「接客が丁寧」、小浜市中心部の宿泊施設群(同25.4)には「街並みの雰囲気がよい」「小浜に住んでいるように滞在できた」などの声が寄せられた。

 4位以下は越前海岸くりや旅館街(同24.6)、道の駅「南えちぜん山海里」エリア(同22.1)、大本山永平寺エリア(同21.4)、道の駅「越前おおの荒島の郷」エリア(同21.3)、越前海岸北部エリア(同20.3)、越前そばの里エリア(同16.1)、越前松島水族館エリア(同15.8)の順だった。

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 今回のランキングは、入り込み数とは違う魅力の反映として、近く同連盟のホームページで公表する予定。担当者は「満足度、再来訪意向、推奨意向の順で、満足度は深化していくと考えられる。推奨意向は、人に勧めたくなるほど満足したことを示す重要な指標。ぜひ旅先を選ぶ際の参考にしてもらいたい」と話している。

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