高倉健さんの映画で廃線惜しむ 「鉄道員」ロケ地で上映会

映画「鉄道員」でロケ地となったJR北海道の幾寅駅を訪れた木村大作さん(左から4人目)と集まった地元住民ら=23日午前、北海道南富良野町

 8年前の台風被害から不通が続いていたJR北海道の根室線の一部が今月末で廃止されるのを前に、不通区間に含まれる幾寅駅がある南富良野町で23日、故高倉健さんが主役を務め、この駅でロケされた映画「鉄道員」の上映会が開かれた。「廃線は寂しい」。銀幕を通じて懐かしい風景に触れた地元住民は鉄路との別れを惜しんでいた。

 上映に先立ち、撮影した木村大作さんが講演し「駅舎から階段でホームに上がる位置関係が素晴らしい。健さんがホームに立つまでの行程に情緒があった」とロケ地に選ばれた秘話を披露した。

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