懲戒免職…異動4日後から出勤せず、228日間も所在不明になった1等空曹 遠くの街で保護、ようやく入間基地に帰隊「業務に追われ、精神的に追い詰められた」 空士長は男性に暴行…店で口論の末、4週間のけが負わせる

航空自衛隊・入間基地

 航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)は11日、正当な理由なく228日間欠勤したとして、中部高射群本部の40代の男性1等空曹を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。また、東京都内の路上で男性に暴行しけがを負わせたとして、第3補給処の20代の男性空士長を停職4月の懲戒処分にした。

 入間基地によると男性1等空曹は2023年3月20日、就業の開始時刻になっても出勤せず、所在不明となった。同11月2日に入間基地に帰隊するまでの228日間、正当な理由なく欠勤したとされる。

 男性1等空曹は同3月16日に、岐阜基地から入間基地への異動を命じられていた。11月2日に岐阜市内で発見、保護された。男性1等空曹は「業務に追われ、精神的に追い詰められていた」と話している。

 また、男性空士長は23年11月、東京都渋谷区の路上で、男性の顔面を殴るなど4週間のけがを負わせたとされる。男性空士長は「飲食店で被害者と口論の末、行為に至った」と話しているという。

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