栃木県内小中学校の教職員異動 前年度比46人減の2848人 過去10年間で最少

県教委が入るビル

 栃木県教委は23日、2024年度の公立小中学校と義務教育学校教職員の定期異動を発表した。異動総数は前年度比46人減の2848人で、過去10年間で最も少ない。公務員の定年延長に伴って退職者が減ったことが影響した。発令は4月1日付。

 異動者の内訳は校長が191人(前年度比26人減)、教頭247人(39人増)、一般教員1678人(42人増)。新任校長は102人、教頭は155人で、それぞれ女性は37人と67人、平均年齢は55.4歳と53.0歳だった。

 女性管理職数は新任も含めて校長151人、教頭217人の計368人。管理職全体(973人)に占める女性の割合は37.8%となり、過去10年間で最も高くなった。

 退職者は392人で、前年度から119人減った。新規採用者は男性138人、女性202人の計340人(18人増)となった。

 県教委事務局への転入は50人、事務局内での異動は31人。県立学校の教員と合わせると、転入は77人、事務局内異動は49人の計126人だった。教員出身の部課長28人のうち、女性は5人となる。

 23年度末に小学校5校が廃校となり、24年度から小学校1校が新設される。24年度の学校数は小学校330校、中学校148校、義務教育学校6校の計484校。

© 株式会社下野新聞社