自民党「セクシーダンス余興」問題の報告書に書かれていた驚くべき“新事実”「撮影したものは削除を」

報告書では「セクシーダンス」問題についてのポイントがまとめられていた

2023年11月18日、和歌山市内のホテルで自民党青年局の近畿ブロック会議が開催され、懇親会の余興で「下着のような、肌の露出がかなり多い衣装」(自民党職員)の女性ダンサーがセクシーダンスショーを披露、さらに議員が、ダンサーの体に触れたり、チップを口移しで渡したりするなどの行為があったとして大問題になった。

責任を取る形で、懇親会を企画した自民党和歌山県連青年局長の川畑哲哉県議が、党県連に役職辞任と離党届を提出して受理され、懇親会に出席していた党本部の藤原崇青年局長、中曽根康隆青年局長代理(ともに衆院議員)も、党に役職辞任届を提出、受理されている。

「この問題では、党組織運動本部が懇親会参加者など関係者に聞き取り調査をおこない、その結果が3月21日に『報告書』としてまとめられ、配布されました。報道されていた内容も多いのですが、ダンサーが『グラマーダンサーズ』という名称だったことが書かれてあるなど、新たに公表された事実もあり『なぜこの余興がおこなわれたのか』も判明しました」(自民党関係者)

なかでも注目されているの《本件有志懇親会の際、参加者から会の趣旨にそぐわない余興である旨の苦言が呈され、余興を撮影したものがあれば削除するようにとのアナウンをした》と、《11月20日、県連幹事長が県連青年局長に本件余興について厳しく注意をした。その後も県連役員が県連青年局長に数度にわたり役職を辞任するよう伝えたが、県連青年局長はその都度、辞任を拒絶していた》という、ふたつの項目だ。

「懇親会の途中でセクシーダンスがふさわしくないという声があったのなら、なぜ途中で中止しなかったのか。藤原議員は会見で『和歌山県連が用意したので、止めるのもどうだろうかということで、その場で止めませんでした』と弁明していましたが、結果的にそのことがことを大きくしてしまいました。

また、川畑県議は産経新聞がこのことを報じるまで、辞任を拒否していたようです。拒絶の理由は掲載されていませんが、川畑県議が青年局長になったのは、懇親会のわずか2カ月前。2カ月で辞任は納得がいかなかったのかもしれません。

なお、費用については《参加者からの会費5000円(一人あたり)と県連一般会計(政党交付金ではない)でまかなわれた》と釈明されていました」(政治担当記者)

資料に添付されている「有志懇親会のご案内」には《皆様方と意見交換・交流を図る場として》の文字がある。懇親会は、とんでもない“交流”だったようだ。

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