みんつく党・大津綾香氏に衆院東京15区補選出馬プラン〝脱・キワモノ政党〟を宣言「党をアピールしたいな」

みんなでつくる党の大津綾香党首(31)が23日、都内で行われたイベントに姿を見せた。同党の代表権をめぐる訴訟で1審の東京地裁が21日、大津氏勝訴の判決を下したことに「すっきりしたんじゃないかと思っています。地方議員はいっぱい出していきたい。色物に見られずに普通にいいなと思ってもらって、候補者を見つけられればいいなと思う」と〝脱・キワモノ政党〟を宣言。自身の衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投開票)出馬プランも明かした。

大津氏は政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(56)、原告の斉藤健一郎参院議員(43)と代表権争いを繰り広げた。立花氏がイベント会場などへの来場を予告したため、大津氏側は1年間の接近禁止を通告。この日も複数のボディーガードがついた。「これ以上業務妨害が繰り返されるようなら、法的措置に出ないといけない」と警告した。

斉藤氏側は控訴する意向を示し、代表権訴訟を最高裁まで争う姿勢を見せている。大津氏は「却下じゃなく棄却なんで、裁判所が内容を審理した上で門前払いしている。向こうがパフォーマンスで控訴したところで、厳しすぎるんじゃないか。もう言い訳はできなくなった。辞任したってことは署名がなければ認められないってことをすごく理解した上で、そういう発言をしているんじゃないか」と切り捨てた。

東京地裁は14日、みんつく党の破産手続開始を決定。同党は抗告したが、大津氏は「認められるかどうかは2カ月くらいかかる」と説明した。政治活動のため、自由財産の拡張申し立てを行っているが「自由財産が認められるとしたら政治活動のお金は確保できますけど…期待しすぎずに寄付とかを地道に集めようかなと思う」と声のトーンを落とした。

代表権バトルで耳目を集めたみんつく党だが、所属の国会議員がいない状態は変わりがない。今後は政治活動での注目が求められるが、大津氏は「本当は(衆院)東京15区(補選)出たいって言ったんですけど、3回目落選みたいなイメージをつけたくないのか、キワモノみたいに見られるからやめろって言われたんですよ。党のことを訴えるには、政治とカネの問題が中心の区ではあるし、女性がいっぱい出てるとか、注目度が高いかなっていうところがあった」と、2023年4月の神奈川県知事選、東京都目黒区議選に続く出馬プランがあることを明かした。

大津氏は続けて「記者会見で言ったようなことはなかなか広めてもらえないわけですから、そこ(衆院東京15区補選)でアピールしたいなっていう気持ちもあったんですけど…。それをすべきかどうかっていうのは、私個人がちゃんと確実に当選するための党の土台造りに本当に役に立つのかっていうことを真剣に議論しないといけない。まだ保留です」と、思いをめぐらせた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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