ミルクボーイ「オカンが好きな城の名前忘れて…」姫路城世界遺産30周年で漫才披露 日比野克彦さん、丘みどりさんも節目祝う

姫路城をテーマに漫才を披露したミルクボーイ=23日午後、姫路市神屋町のアクリエひめじ(撮影・辰巳直之)

 国宝姫路城(兵庫県姫路市)が昨年12月に世界遺産登録から30年を迎え、記念式典が23日、同市神屋町のアクリエひめじで開かれた。姫路で創作活動に取り組んだ現代美術家の日比野克彦さんや、地元ゆかりの人気お笑いコンビ「ミルクボーイ」らが登場し、約1500人の市民と節目を祝った。 ### ■俳優木月あかりさんらも登壇

 市が2022年12月から展開する記念事業の締めくくりとして開催した。

 日比野さんは21年度、同市立美術館の企画の一環で、市民参加型のアートプロジェクトを手がけた。姫路城の印象を「市民が一つになれるランドマーク的存在」と話し、「保存だけでなく、どう活用して姫路の街をつくっていくかが大切だ」と指摘した。姫路育ちの俳優木月あかりさんらも登壇し、思い出を語った。

 姫路市出身の内海崇さんと駒場孝さんのコンビ「ミルクボーイ」は、姫路城を題材にした記念漫才を披露。「うちのオカンがね、好きなお城の名前を忘れたらしくて…」と、代名詞の「行ったり来たり漫才」を始めて会場を笑いに包んだ。

 最後に同じく姫路出身の演歌歌手、丘みどりさんが「播磨のおんな」など5曲を熱唱し、式典を華やかに彩った。(橘高 声)

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