日の丸を背負って地元・北九州に帰還! 植中朝日が並々ならぬ思いでウクライナ戦へ「早く試合がきてほしい」【U-23代表】

久々の地元でのプレーに心を弾ませた。

U-23日本代表は3月25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と北九州スタジアム(福岡)で対戦する。

この一戦に並々ならぬ思いで臨むのが、会場のある福岡県北九州市出身のFW植中朝日だ。

植中は小学生時代まで北九州で育ち、その後は地元を離れ、JFAアカデミー福島U-15、JFAアカデミー福島U-18を経て、2020年にV・ファーレン長崎に加入し、プロキャリアをスタート。そして昨シーズンからは横浜F・マリノスでプレーしている。

地元を離れた後、着実にステップアップし、パリ五輪を目ざすU-23日本代表の一員として、北九州に日の丸を背負って帰ってきた。北九州でプレーするのは小学生以来となる。

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小学生時代は小倉南FCに所属。練習場へは当時、バス、電車、モノレールを使って自宅から1時間半もかけて通っていたという。

「学校が終わってから移動が1時間半くらいかかっていたので、いつもランドセルを一回、家に置くんですけど、間に合わないギリギリのところだったので、ずっと走って、それでもいつもギリギリについていたなと。それ(走り)が今の前からのプレスに繋がっているかもしれないですね。(笑)」

試合2日前、23日の練習後、植中は「小学生ぶりなので、今日も移動で小倉駅(北九州スタジアムの最寄り駅)についた時から、ワクワクしています。小倉駅は毎回、乗り換えの駅で使っていましたし、懐かしいなという感じ。早く試合がきてほしい」とすでに高揚感を隠せない様子だ。

ウクライナ戦には家族のほか、小倉南FCのチームメイトや小学校の同級生も観戦に訪れる。

22歳のアタッカーは「僕だけじゃなくて周りも楽しみにしてくれている。そういった人たちの前で強い日本代表を見せれように、自分も結果を出して、チームの勝利に貢献していけたらなと思います」と意気込んだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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