ソニー・ピクチャーズの映像パッケージソフト、ハピネットが制作・販売へ。スパイダーマンなど全作品対象

(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと、(株)ハピネットの子会社である(株)ハピネット・メディアマーケティングは、SPEがビデオグラム化権を保有する全作品について、ハピネットが映像パッケージの制作と販売を行う包括ライセンス契約を締結する。契約は5月1日からとなる見込み。

(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、米Sony Pictures Entertainment Inc.の日本支社。『スパイダーマン』や『バイオハザード』、『キングダム』などのヒットシリーズを持つほか、良質なコンテンツを多数保有している。なお同社はビジネス部門として映画、ディストリビューション、ネットワーク、インターナショナルプロダクションズを持ち、傘下にアニマックスとキッズステーションの2チャンネルも抱えている。

ソニー・ピクチャーズの抱える膨大な作品群のうち主なタイトル

ハピネット・メディアマーケティングは、映像・音楽ソフトの中間流通企業として、同社によると「業界でもトップクラスの販売網」を持つ。また流通だけでなく、映画やテレビアニメ、ドラマなどの映像パッケージの企画・制作にも取り組んでいる。

今後は包括ライセンス契約のもと、SPEが権利を持つ全映像ソフトの企画・制作・販売を、ハピネット・メディアマーケティングが一気通貫で手がける。これにより「良質な作品をより多くの方々に届ける」としている。

なお米国では、ディズニーがBDやDVDなどパッケージ作品の製造や米国・カナダへのディストリビューションをSony Pictures Entertainment に委託し、VODなどに集中すると、今年2月に報じられていた。米国と日本とで、SPEのパッケージメディアへの対応が逆になる格好だが、市場環境を見ながら事業の取捨選択を進める点は共通している。

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