謝罪…女性議員が問題発言「生殖器を手術しても、性別は変えられない」、混乱させ迷惑かけ“おわび” 以前も謝罪「多様性に取り組む養護施設、男子・女子寮を撤廃した」と誤情報を流していた

富士見市役所=富士見市鶴馬

 埼玉県の富士見市議会は議会最終日の21日、加賀奈々恵市議が13日の一般質問で「性別は不変」「心の性は危険」と発言したことについて、本人が議会運営委員会で議会に混乱を招いたとして謝罪したと報告した。

 加賀市議は13日の一般質問で「どれほど違和感や苦しみを持っていても性別は血液型と同じ変えられない事実。ホルモン投与や生殖器の手術でも覆せない」「教育で心の性の概念を教える危険性は著しい」と述べていた。

 発言は議会で「性の多様性を否定しており、人権侵害」と問題視され、議運委への加賀市議の出席を求めた。同市議は「発言に心を痛めた方がいらっしゃった。機会があれば一人一人と真摯(しんし)に向き合いたい。議会運営に混乱をもたらし迷惑をかけたことをおわびする」と述べた。

 富士見市は2022年4月にパートナーシップ制度を導入している。

 加賀市議はこれまでにも交流サイト(SNS)で「児童養護施設の一部で性の多様性の取り組みの一環として男子寮、女子寮が撤廃された」などと誤った情報を発信し、謝罪している。

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