ロシア代表、モスクワでのテロ事件影響でパラグアイ代表との親善試合を中止

22日にモスクワのコンサート会場でテロ事件発生[写真:Getty Images]

ロシアサッカー連合(RFU)は23日、前日にモスクワ近郊で発生した銃乱射事件を受け、25日にモスクワで開催予定だったパラグアイ代表との国際親善試合の中止を決定した。

RFUは「クラスノゴルスクで発生したテロ攻撃に関連し、ロシアサッカー連合とパラグアイサッカー協会はロシア代表チームとパラグアイ代表チームとの親善試合の中止を決定した」との声明で中止を伝えた。

現地時間22日夜、モスクワ北西郊外にあるクロッカス・シティ・ホールでは複数の人物が建物に侵入し銃撃を行い、可燃性の液体を使用して放火も行った。これにより、現時点で115人の死者が確認されたほか、多くの負傷者が出た。

その後、過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を発表した中、現地メディアの報道ではロシアの連邦保安局の長官が実行犯4人を含む11人を拘束したことをウラジーミル・プーチン大統領に報告したという。

ウクライナへの軍事侵攻によって2022年2月に国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)の主催大会から追放されたロシアだが、親善試合の開催は認められており、21日にはモスクワのVTBアリーナでセルビア代表と対戦し、4-0の勝利を収めていた。そして、25日には同じ会場でパラグアイと対戦予定だった。

なお、ロシア文化省は22日、ロシア国内のすべてのエンターテイメントや大衆イベントを中止し、RFUは23日、今週末に予定されていた大会の全試合を延期すると発表している。

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