党費着服、兵庫維新除名の元宝塚市議が150万円返済 被害額の特定は困難「ほぼ生活費、ネイルなどにも充てた」

維新の会

 日本維新の会の県組織・兵庫維新の会は23日、党費を着服するなどして除名した元宝塚市議の田中美由紀氏(37)から被害の弁償を受け、示談が成立したと明らかにした。田中氏は150万円を返済し、兵庫維新は刑事告訴を見送ることを決めた。

 田中氏は昨年春の宝塚市議選で初当選する前に、兵庫維新事務局で経理担当の事務員として勤務。2019~22年、私的に使う目的で電池など日用品を経費で購入し、一部はフリマアプリ「メルカリ」で転売していた。架空の伝票も作成して現金を引き出しており、被害額は少なくとも80万円に上るという。

 兵庫維新によると、詳細な被害額を特定するのは困難だったという。田中氏側の申し出で返済額を決めた。

 田中氏は兵庫維新の調査に「ほぼ生活費に使い、その他はネイルサロンや美容室の代金に充てた」などと不正行為を認め、今年2月に除名処分となった後に議員辞職した。

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