思い出胸にお別れ 江刺南保育所【奥州】

閉所式後の記念行事で「えさしみなみこどもししおどり」を元気に披露する5歳児

 奥州市立江刺南保育所(及川徹所長、園児15人)の閉所式は23日、同市江刺藤里字外ノ沢の同保育所で行われた。園児や教職員、保護者、市の関係者、来賓ら約100人が出席した。閉所を惜しみながら子どもたちの感性を育む体験活動を展開してきた15年の歴史を締めくくった。

 倉成淳市長は「15年間、無事に運営できたのは地域の方々の支援と協力のおかげ。巣立った子どもたちが羽ばたいていくことを心から願う」、及川所長は「閉所は寂しいが、子どもたちには希望に満ちた未来がある。小学校や新たな保育施設で仲良く遊び、元気に過ごしてほしい」とあいさつした。

 同保育所は、藤里児童館と伊手保育所が統合し、2009年9月に開所した。藤里、伊手両地区の子育て支援の一翼を担ったが、少子化や保育ニーズの変化などで園児が減少したため、同市の「市立教育・保育施設再編計画」により2023年度末での閉所が決まった。卒園児は今年度の9人を含め152人。

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