生産技術向上へ 盛岡 開発拠点完成、育成も ヒロセ電機

東北アドバンスト・テクノロジーセンターの完成を祝い、テープカットを行う関係者

 高性能コネクターの製造・販売を手掛ける国内大手のヒロセ電機(本社横浜市、石井和徳社長)が盛岡市向中野地内に建設した東北アドバンスト・テクノロジーセンターの竣工(しゅんこう)式は21日、現地で行われた。同センターは今月1日から稼働。自社の稼働率向上に向けた生産設備の開発拠点となるほか、技術者の育成を担う。

 同センターは2023年4月に着工し、同12月に建物が完成。敷地は産業用地として市から取得した6983平方メートル。建物は鉄骨造り平屋建てで建築面積は2092平方メートル。土地や建物を含めた総投資額は約15億円。

 製造工程時間の短縮や量産技術の向上に向けた研究開発と、機械・制御・ソフト設計者の育成を進める。技術者育成では、東北3工場(一関市、宮古市、福島県郡山市)を含む国内外10拠点と協力会社50社のエンジニアが、国内工場の生産設備の改良やシステム開発などに取り組む。

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