3月に入り平均16.8点と好調の八村塁。レイカーズのハムHCは「シンプルで決断力がある。それが彼の特長」と活躍の理由を分析<DUNKSHOOT>

最近の八村塁は好調だ。3月に入ってからは9試合中8試合で2桁得点、うち3度の20得点超えをマークしており、平均16.8点、フィールドゴール成功率58.9%、3ポイント成功率45.5%とオフェンス面で高効率なパフォーマンスを披露している。

では、いったいどのような部分が八村の現在の活躍につながっているのか?ロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務めるダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)は、3月21日(日本時間22日、日付は以下同)のチーム練習後に次のように語っている。

「シンプルであること、そして決断力があること。それが彼の最大の特長だ。もしオープンならショット、そうでないならドライブ、ドライブするならリムまで行く。そのすべてをアグレッシブにやっているね。
彼はいつもそうしてきたし、またトランジションでは最高のランナーの1人でもある。そうやってイージーバスケットをいくつも決めているんだ。相手チームがゾーンを敷けば、ディフェンスの裏を突いたり、フリースローレーンの中に入り込むのも上手だね」

現在、レイカーズは38勝32敗(勝率54.3%)でウエスタン・カンファレンス9位につけている。レギュラーシーズンの残りは12試合、プレーオフにストレートインできる6位タイのダラス・マーベリックスとフェニックス・サンズとは3ゲーム差と考えると、まだ逆転の可能性は十分にあると言えるだろう。

しかしその一方、ウエスト11位のヒューストン・ロケッツとは3.5ゲーム差な上、彼らは現在7連勝中と勢いがあり、気を抜けばプレーイン圏外に転落してしまう恐れもある。絶対に負けられない試合が続くなか、日々オフェンス面で存在感を増し続ける八村の活躍が、チーム浮沈のカギを握りそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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