ふくい桜まつり2024開幕 福井県の夜空に花火150発、桜並木ライトアップで幻想的に…4月12日まで

北陸新幹線の通過に合わせて花火が打ち上げられ、開幕したふくい桜まつり=3月23日午後6時52分ごろ、福井県福井市中央2丁目

 福井県都に春の訪れを告げる「ふくい桜まつり」が3月23日、福井市中心市街地一帯で開幕した。あいにくの雨天で同日予定されていた催しが一部中止となったものの、市民や観光客が福井の食や文化、歴史を堪能。足羽川の桜並木や足羽山、福井城址(じょうし)周辺がライトアップされ、まちが幻想的な雰囲気に包まれた。

 足羽川堤防の桜並木は、ハピラインふくい線から花月橋上流付近までの約1.5キロにわたりライトアップ。市によると予想開花日は29日だが、訪れた人々は光のトンネルを楽しんだ。足羽川河川敷では敦賀行きの新幹線通過時間に合わせ約150発の花火が打ち上げられ、県内開業を祝った。

 同市中央公園では、関連行事「ふくい“桜”城下町」(24日まで)を開催。若狭牛串焼きやおろしそばなど福井自慢のグルメを提供する13の飲食ブースが出店。家族連れらが公園内を巡るスタンプラリーなどを満喫していた。

 福井城址を舞台にした「福井城址春まつり」(24日まで)も開かれ、県産茶を味わえる茶屋や、城址内のポイントを巡るクイズラリーなど歴史風情を感じさせる催しでにぎわった。

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 この日は、時速20キロの低速小型電動カート「ふくトゥク」と、屋根のない「福井さくらバス」が運行を開始。観光客らを乗せ福井市街地を周遊した。東京から「かがやき」に乗って友人2人と福井を訪れた女性(55)は「福井のパン屋を巡った。桜が咲いてなくて残念だったが、また桜の季節に福井を訪れたい」と話していた。

 雨天のため、足羽川左岸河川敷(桜橋-九十九橋)に例年設置される「桜床」やキッチンカー、8人乗りのゴンドラで足羽川を下るアクティビティー「桜舟」は中止となった。24日は桜舟は運航予定。

 22日夜には新幹線開業記念として、映画「おしょりん」に出演した俳優でミュージシャンの森崎ウィンさんのトーク催しや花火打ち上げ、ライトアップの点灯式があった。

 ふくい桜まつりは4月7日まで。

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