90年W杯で戦犯扱い。元ブラジル代表主将ドゥンガが明かすプレッシャーとの向き合い方「今が幸せだから...」

元ブラジル代表MFのドゥンガ氏が3月22日、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。批判との向き合い方を語った。

【動画】ドゥンガがイタリアW杯からの4年間を語る
ドゥンガ氏は、1990年に行なわれたイタリア・ワールドカップにブラジル代表の一員として出場。チームはラウンド16でアルゼンチンに敗れ、「(次のW杯までの)4年間は批判され続け、『ドゥンガのせいだ』と戦犯扱いされた」と振り返る。

ジュビロ磐田でもプレーした闘将は、ブラジルでの批判の量は日本よりもはるかに多いとして、当時の心境を明かす。

「何か悪いことが起こると『全てドゥンガのせいだ』と言われた。でも、嘆いてもしょうがないから努力し続け、4年後のワールドカップで『見返そう』と思っていた」

厳しいプレッシャーにさらされるなか、鈴木氏に「サッカーを楽しんでたのか」と問われると、「すごく楽しんでいたよ」と答える。

「なぜなら、他人の言うことなんて関係ないからね。自分が、どこで何を達成したいのか。それだけを考えて集中して楽しむんだ。批判をする人たちは今、幸せじゃないんだ。僕は今が幸せだから気にしない。ある時に思ったんだ。ピッチに入った瞬間、みんなが応援してくれる。95%の人は応援してくれている。残りの5%の批判が気になってしまうけど、ほとんどの人は味方なんだ」

批判に屈しなかったドゥンガは、キャプテンを務めた94年のアメリカW杯で見事に母国を優勝に導いたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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