突然同僚が倒れた…その時、AED講習経験が役立った 倒れた男性は3週間後に意識回復

感謝状を受け取った従業員ら=15日、海老名市消防本部

 業務中に意識を失って倒れた同僚男性を自動体外式除細動器(AED)を使うなどして救ったとして、神奈川県海老名市消防本部は、運送会社「SBSフレイトサービス」(横浜市磯子区)の湘南支店厚木車庫(海老名市上郷)と、同車庫に勤務する森野芳一さん(52)、加地大輔さん(47)、大坂幸次さん(57)に感謝状を贈った。

 昨年11月7日、同車庫の事務室で椅子に座って事務作業中だった60代の男性従業員が突然床に倒れたところを、同じ部屋にいた加地さんが目撃。森野さんが119番通報し、加地さんと大坂さんが職場にあったAEDで救命活動を行い、救急隊に引き継いだ。

 男性は3週間後に意識が戻り、後遺症は残らなかったという。大坂さんは以前、AEDの講習を受けた経験があり、今月15日に行われた表彰式で「ただ設置してあっただけだったら多分怖くて手を出せなかった」と振り返った。

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