【新NISA】つみたて投資枠を利用して10年で1000万円達成する…毎月の積立額シミュレーション

2024年実施「積立投資」に関する意識調査の結果もチェック

人生100年時代、自分の力で資産形成をすすめていくことが重要視されています。

家庭環境や理想のワークライフバランスとの兼ね合いにもなりますが、老後の資金づくりは早めに進めておきたいもの。

そんな需要も相まって、2024年1月から新たにスタートした「新NISA」への注目度は高まりつつあります。そして、積立投資をはじめる際には、ゴール設定が何よりも大切です。

今回は新NISAなどの積立投資で「10年で1000万円」に向けた計画をシミュレーションしてみました。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【老後資金】最新の意識調査データをチェック!

キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。

社会人の男女を対象に、お金の使い道や価値観についての調査を実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
  • アンケート母数:男女合計600名(全国)
  • 実施日:2024年1月3日~1月9日
  • 調査会社:株式会社ライボ
  • リリース公開日:2024年1月29日

【年代別】社会人660名に聞いた「現在の投資・資産運用」の有無

【老後資金】社会人660名に聞いた「現在の投資・資産運用」の有無

同調査の回答者全体の660人に現在の「投資・資産運用」の有無を聞くと、いずれかを「運用している派」が75.1%で過半数を占める結果となりました。

その内訳は「投資・資産運用どちらもしている」が43.8%、「投資のみ」が16.5%、「資産運用のみ」が14.8%。どちらも併用している人が多いようです。

ちなみに、年代別の回答では30代の「運用している派」が79.5%で最多。次いで40代が74.2%、20代が72.2%、50代が71.6%という結果になりました。

少子高齢化社会や物価高の影響などにより、働く現役世代は流動的な「年金受給額」を強く意識しているのだとか。そもそも年金を受給できない可能性まで考慮しているようです。

年金に頼りすぎない老後を想定した、将来志向の強い世代が増えていると考察できます。

今回は、若い世代からも支持される「新NISA」などの積立投資を例に、シミュレーションしていきましょう。

新NISAで「1000万円」貯める! 無理のないシミュレーションとは

1000万円を無理なく積立投資で達成するためには、どのくらいの期間でいくらずつつみたてればよいのでしょうか。

今回は元利合計で1000万円を達成するための運用期間と金額を、利回り別でシミュレーションしてみました。

また、比較対象として、利回り0%の結果も計算しています。

「積立投資で1000万円」シミュレーション結果

新NISA「積立投資で1000万円」達成する金額

【利回り(年率)0%】

  • 10年:8万3333円
  • 20年:4万1667円
  • 30年:2万7778円

【利回り(年率)1%】

  • 10年:7万9271円
  • 20年:3万7656円
  • 30年:2万3831円

【利回り(年率)3%】

  • 10年:7万1561円
  • 20年:3万460円
  • 30年:1万7160円

【利回り(年率)5%】

  • 10年:6万4399円
  • 20年:2万4329円
  • 30年:1万2015円

運用益ゼロで30年かける場合、毎月約3万円の積立で1000万円を貯められるとわかります。しかし、年率1%で運用できたら毎月の積立額は約2万3000円です。

一方、年率5%で20年運用した場合にも、毎月の積立額は2万5000円以内となるようです。

毎月2万円から3万円の積立であれば、家計の見直しなどで資金を捻出できるのではないでしょうか。

つまり、1000万円の資産は、貯蓄に自信のない30歳代・40歳代の人でも、退職やリタイアまで時間の少なめな50歳代の人でも、手が届く目標だといえるでしょう。

ただし、NISAの運用は預貯金のように将来の成果を約束されていません。

上手くいけば想定以上のリターンを得られるかもしれませんが、反対に損をする可能性もあります。あくまでも、この金額は目安だと理解しておきましょう。

2024年からスタートした「新NISA」など、資金づくりの方法はたくさん!

記事内で紹介した意識調査によると、投資・資産運用を継続している理由としては「老後の蓄え」や「リスク分散」のほか「投資が趣味」も上位回答にランクインしていました。

たしかに、資産形成は長くコツコツと行う手法も多々あります。趣味にするまでいかなくとも、楽しんで経過を見守るのもひとつの手です。

意識調査からも、2024年からスタートした「新NISA制度」を背景として、ますます老後の資金面を意識する層が今後増加していくと読み取れます。

自分にできそうな目標を立て、早めに取りかかることが大切。2024年にスタートした新NISA制度を有効活用してみてください。

参考資料

  • 株式会社ライボ『Job総研』「2024年 老後資金の意識調査報告書」(PR TIMES)
  • 金融庁「資産運用シミュレーション」
  • 金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

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