今をときめくハイテク株に投資したい人にぴったりのETFと投資信託4選

ハイテク株とはハイテクノロジー企業やテクノロジー関連企業の株式を指します。これらの企業は、最新の技術やイノベーションを活用して商品やサービスを提供しており、成長性や収益性が期待されることから、投資家の注目を集めています。


ハイテク株に投資するメリット

ハイテク株に投資する優位性としてはまず成長性が挙げられます。ハイテク企業は、新しい技術や商品を開発し、市場に導入することで成長しています。ハイテク企業は常にイノベーションを追求しており、競争力を維持するために新しい技術や製品を開発しています。

加えてハイテク企業は、世界中の市場に製品やサービスを提供しているため、グローバル市場での成長が期待される点も投資の魅力と言えます。また他の産業やセクターとは異なる市場動向を示すことがあります。そのため、投資ポートフォリオを多様化する際のリスク分散の一環として、ハイテク株を加えることは有益な選択肢と言えるかと思います。

ただし、ハイテク株は価格変動が激しいことがあるため、投資する際にはリスク管理が重要です。投資初心者の方はまずはETFで分散投資をする、ポートフォリオの一部に加える(一点集中投資をしない)など、自分のリスク許容度に合った投資を行うことが大切です。

今回は新NISAでも投資が可能な、ハイテク企業に分散投資できるETF、投資信託をご紹介します。

【1】グローバルX USテックトップ20ETF(2244)

まずはNISAの成長投資枠で米ビックテックに分散投資できるグローバルX USテックトップ20ETF(以下2244)です。米国を代表するテクノロジー関連企業の20銘柄へ分散投資する上場投資信託で、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を「FactSet US Tech Top 20 Index(配当込み)」を円換算した値の変動率に一致させることを目的としています。

NISAの成長投資枠で保有もでき、日本のETFなので日本時間にアクティブに売買もできることもメリットとなっています。NASDAQに上場するテクノロジー関連銘柄のうち、時価総額上位300位かつ1日平均売買代金1億米ドル以上の銘柄でテクノロジー関連銘柄を組入候補銘柄とします。
組入候補銘柄の中から、「テクノロジー関連の自動化(ロボティクス)」「クラウド」「コンテンツ/プラットフォーム」「eコマース」「半導体」の5つのテーマにおいて浮動株調整後時価総額上位3位に入る銘柄を選定し、浮動株調整後時価総額に基づき4位以下の銘柄をランク付けし、20銘柄に達するまでテーマに関係なく上位の銘柄を選定するとのことです。

2024年3月22日時点の組入れ銘柄を見てみましょう。

自動化、ロボティックスでは、自動車メーカーのテスラや内視鏡手術支援ロボットのダ・ヴィンチ・サージカル・システムを主力とする医療ロボットメーカーのインテュイティブサージカル、半導体検査装置世界シェアNo.1企業のケーエルエー・テンコール。クラウドは生成AI関連でもあるマイクロソフト、中小企業向け会計管理や家計資産管理で圧倒的トップシェアの会計ソフト大手インテュイット、サイバーセキュリティのリーディングカンパニーのパロ・アルト・ネットワークス。ほかにコンテンツ/プラットフォームはアップル、アルファベット、メタプラットフォームズ、アドビ、ネットフリックス。eコマースはアマゾン、半導体はエヌビディア、ブロードコム、テキサス・インスツルメンツ、クアルコム、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、インテルが組み込まれています。コストは0.4125%(年率、税込)です。

【2】iFree NEXT FANG+インデックス

次に新NISAのつみたて投資枠、成長投資枠どちらも対象となっているiFree NEXT FANG+インデックスをご紹介します。

エヌビディア、ネットフリックス、ブロードコム、スノーフレイク、アマゾン、アルファベット、など代表的な米国のIT企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンド。原則として為替ヘッジは行いません。マグニフィセント・セブンに新NISAを活用して投資したいなら選択肢となるのではないでしょうか。5年の騰落率は24年2月末でプラス413.83%と高パフォーマンスとなっています。

FANG+は2244とよく比較されますが、 2244は20銘柄、FANG+は10銘柄への分散投資となっています。またコスト面で比較するとFANG+は0.7755%で、2244は0.4125%です(ともに年率、税込)。参考にしてみてください。

【3】NASDAQ-100

もっと分散投資をするならハイテク株100銘柄に分散投資できる楽天・NASDAQ-100はいかがでしょうか。ナスダック100はNASDAQ市場に上場している銘柄のなかから金融銘柄を除いた時価総額上位100銘柄で構成されている株価指数です。米国中心のハイテク企業100社に分散投資できる指数であるといえます。信託報酬率は年0.198%とコストが安いこと、また100銘柄に分散投資できるので長期で保有するなら有力な選択肢となると思います。

【4】グローバルX テック・トップ20-日本株式 ETF(2854)

最後に、日本のハイテク株に投資できるグローバルX テック・トップ20-日本株式 ETF(2854)をご紹介します。

グローバルX テック・トップ20-日本株式 ETFはNISAの成長投資枠対象です。日本を代表するテクノロジー関連企業20銘柄へ投資をし、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を「FactSet Japan Tech Top 20 Index(配当込み)」の変動率に一致させることを目的とするETFです。

2024年2月末時点での組み入れ銘柄は、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、リクルートホールディングス(6098)、任天堂(7974)、ソニーグループ(6758)、ファナック(6954)、HOYA(7741)、キャノン(6702)、富士通(6702)、富士フイルムホールディングス(4901)、アドバンテスト(6857)、TDK (6762)、ディスコ(6146)、日本電気(6701)、ルネサスエレクトロニクス(6723)、エムスリー (2413)、オービック(4684)、楽天グループ(4755)、LINEヤフー(4689)、ZOZO (3092)の20銘柄となっています。


中長期的にハイテク株の成長が期待できそうだと考える方は、分散投資をしながらETFや投資信託で保有をする選択肢もありだと思います。

新NISAには今年使った枠も来年には復活するという特徴がありますので、成長投資枠に余裕のある方は、短期的な利益を狙って売買をするのもありなのではないかと思います。

皆様の投資の参考に少しでもなれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

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