自衛隊背負って立つ存在へと期待語る岸田総理

 岸田文雄総理は今月20日行われた陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)の卒業式にビデオメッセージで「不屈の精神力と学んだ知識、技術を生かし、将来の自衛隊を背負って立つ存在になってくれることを強く望む」と祝福、激励した。

 岸田総理は「戦後最も厳しい安全保障環境に直面する中、自衛隊に対する国民の期待はこれまでになく大きくなっている。特にサイバー戦などの新領域での戦いが拡大する中、強い使命感と柔軟な発想で技術・技能を活用できる本校卒業生への期待は一層高まっている」と述べた。

 また「能登半島地震で在校生や諸君の親戚にも被災された方がおられると伺っている。心からお見舞いを申し上げます」と述べた後「自衛隊は発災直後から、危険を顧みず被災地に駆けつけ、夜を徹して道を切り開き、多くの命を救ってくれた。本校出身の多くの先輩たちも、献身的に任務に当たってくれた。諸君にも常に国民に寄り添い、信頼される自衛官となってくれることを切に願う」と国民から信頼される自衛官になるよう期待した。

 卒業生は在学中に通常の普通科の高校教育に加え、車両や通信電子機器、火器など装備品の専門的知識、技能の習得したほか、防衛の法令や行動の基礎を学んだ。(編集担当:森高龍二)

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