進化の大皿 誉れ 松山南高砥部分校・石崎さん やきもの甲子園「伝統工芸賞」 高難度成形、昇竜緻密に

顔や爪の迫力を緻密に描き込んだ竜のデザイン(松山南高砥部分校提供)

 高校生が陶芸の腕を競う「第3回全国やきもの甲子園」で、愛媛県の松山南高校砥部分校2年の石崎美晴さん(17)の作品「八掛龍唐草文大皿 進化中」が伝統工芸賞に輝いた。電動ろくろ台の限界に挑み、プロでも難しい大作を制作。「初めての大きな賞でとても光栄」と喜んでいる。

 同甲子園は美濃焼産地の岐阜県多治見市が地場産業の活性化を目指して2021年度から主催。今年は29校から129点が集まった。愛媛県勢の入賞は初。これまで有田焼など他県の有名産地の学校が高い実績を上げ、上位入賞は同校の悲願だった。

 他に同分校からは3年河端美花さんの作品「導(しるべ)」が佳作に選ばれた。

伝統工芸賞に輝いた「八掛龍唐草文大皿 進化中」(松山南高砥部分校提供)
石崎美晴さん

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