日本海東北自動車道(日東道)の遊佐比子インターチェンジ(IC)―遊佐鳥海IC間(延長6.5キロ)が23日、開通した。両IC間の整備で、酒田港からの物流の安定化や「鳥海山・飛島ジオパーク」など環鳥海エリアの観光振興、救急搬送時間の短縮といった効果が期待されている。
遊佐町生涯学習センターで開通式が行われ、約190人が出席した。遊佐町長職務代理者の池田与四也副町長が「大幅な利便性向上が図られ、地域発展につながると期待している」とあいさつし、加藤鮎子こども政策担当相、芳賀道也参院議員らが祝辞を述べた。引き続き、関係者は遊佐比子ICに移動し、テープカットとくす玉割りで開通を祝った。パトカーを先頭に通り初めを行い、この日午後4時から一般車両に開放された。
無料区間の遊佐比子―遊佐鳥海間は、2009年度に事業化が決まった酒田みなと―遊佐鳥海間(延長12キロ)の一部。設計速度80キロ、片側1車線とした。遊佐比子―遊佐鳥海間のICは計3カ所で、このうち遊佐比子は秋田方面に向かう北進車線への進入と酒田方面に向かう南進車線からの退出のみが、遊佐菅里は酒田方面への進入と秋田方面への退出のみができ、ともにハーフICとなった。
酒田みなと―遊佐鳥海間の全体事業費は412億円。遊佐鳥海IC以北の山形、秋田両県境区間は26年度内の開通が予定されている。