大橋川沿いの商業ビル跡地に15階建てマンション計画 明治から続く老舗旅館の隣接地 水辺や周辺の街並み景観との調和審議へ 島根県松江市

商業ビルの解体工事が進むマンション建設予定地=松江市東本町

 松江市東本町の大橋川沿いの商業ビル跡地に、15階建て、高さ46メートルのマンション建設が計画されている。市は景観計画に適合しているか見極めるため、今後、景観審議会を開く。

 建設予定地は、都市計画法で実質的な高さ規制がない「商業地域」。市が予定する建物の高さ基準などを加えた景観計画の見直しには間に合わないとみられるため、現行の景観計画に基づき審議される見通し。

 現行計画は、松江城からの眺望を妨げないかや、大橋川沿いの水辺と周辺の街並み景観との調和などが基準となる。市建築審査課の佐伯英俊課長は「景観審議会の委員の意見を踏まえ、手続き上の不備がないよう審議を開きたい」としている。

 マンション建設はセントラル総合開発中国支店(広島市)が計画。同社などによると鉄筋コンクリート造りで、敷地面積は630平方メートル。建築面積は306平方メートルで、26戸の分譲を想定し、延べ面積は3065平方メートル。2026年3月末の供用開始を予定する。同社の担当者は「行政手続きと着工準備の双方を着実に進めたい」と話した。

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