今季の最強ブルペン 予想WAR1位はフィリーズ ドジャース6位

MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者は「最強打線」と「最強ローテーション」に続いて今季の「最強ブルペン」のトップ10を選出する特集記事を公開した。リリーフ投手はシーズンごとの成績のバラツキが大きく、予想するのは非常に難しい。そこで、カストロビンス記者はデータサイト「ファングラフス」が算出している各チームのブルペンの予想WARを使用して今回のランキングを作成した。なお、このランキングについては「あくまでも予想値であり、確実なものとは言えない」としている。

1位は予想WARが4.8のフィリーズだ。確固たるクローザーは不在だが、ホセ・アルバラード、ジェフ・ホフマン、グレゴリー・ソト、セランソニー・ドミンゲス、マット・ストラームと抑えが務まるレベルのリリーバーを5人も抱えており、相手打者とのマッチアップによって臨機応変に起用できる。また、メジャー2年目を迎えるオライオン・カークリングは大ブレイクの可能性を秘める。

2位は予想WARが4.2のブレーブスだ。A・J・ミンターからライセル・イグレシアスにつなぐ勝利の方程式が確立しており、ジョー・ヒメネスやピアース・ジョンソンなど、その脇を固めるリリーバーも充実。タイラー・マツェックが故障から完全復活し、新加入のアーロン・バマーが昨季の大不振を抜け出せば、さらに充実した布陣となる。

3位には予想WARが3.7のパイレーツがランクイン。意外に思えるが、抑えのデービッド・ベッドナーはリーグを代表するクローザーの1人であり、コリン・ホルダーマン、カルメン・マジンスキー、ライアン・ボルッキなど、知名度は低いものの、確かな実力を持ったリリーバーを揃えている。そこにアロルディス・チャップマンの経験値が加わり、ブルペン全体がさらにレベルアップするかもしれない。

アストロズは予想WARが3.7で4位だが、ア・リーグでは1位に。ジョシュ・ヘイダーの加入で守護神ライアン・プレスリーがセットアッパーに回り、この2人が形成する勝利の方程式は極めて強力だ。不安材料はケンドール・グレイブマンの故障、ヘクター・ネリス、フィル・メイトン、ライン・スタネックの退団によって計算できるリリーバーの頭数が減少していることだ。

アストロズからメイトンを獲得したレイズは予想WARが3.5で5位にランクイン。ピート・フェアバンクス、ジェイソン・アダム、コリン・ポーシェ、ショーン・アームストロングなど、安定した働きを期待できるリリーバーを揃えている。故障者が発生しても必ず代役が現れるのも、このチームの強みだ。

ドジャースは予想WARが3.4で6位に。ブルスダー・グラテロルからエバン・フィリップスにつなく勝利の方程式は強力だが、トップ5の各チームと比較すると、計算できるリリーバーの頭数が少ない印象を受ける。ジョー・ケリー、ダニエル・ハドソン、ブレイク・トライネンといったピークを過ぎたベテランに頼らざるを得ない状況だ。

トップ10の残りは、7位カージナルス、8位ブリュワーズ、9位ツインズ、10位タイがブルージェイズとカブスという顔ぶれ。その他の注目チームとしては、メッツ、マーリンズ、ナショナルズ、ガーディアンズ、ダイヤモンドバックス、レッズが挙げられている。

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