窯元のガスタンクがアートに変身! 「高山」と波佐見高生コラボ お披露目は4月 長崎

ガスタンクにチョウや花などを描く波佐見高生=波佐見町、高山

 ガスタンクをアートに-。長崎県東彼波佐見町小樽郷の窯元「高山」で県立波佐見高美術・工芸科の1、2年生が巨大なタンクに絵を描いている。同社の小林善輝社長は「波佐見に遊びに来た人に楽しんでもらえたら」と話し、今後、他の窯元にも“アート化”を呼びかける。
 窯元には通常、焼成窯の燃料を貯蔵するタンクがある。多くは白や灰の下地に、供給元のロゴが描かれた地味な外観。高山のタンクは高さ2.5メートル、幅10メートルの横置円筒形で、近くの県道からも目立つことからアート化を企画した。波佐見焼振興会の後継者養成講座などで縁のある東京芸大の助手の安西佐織さんにデザインを依頼した。
 14日、生徒たちは安西さんや教師、窯元スタッフとともに、呉須(藍色の顔料)をイメージし調合したペンキで唐草模様やチョウ、ボタンの花などを描いた。2年の西ななほさんは「1、2年の共同制作は初めて。おしゃべりしながら楽しい。協力して描いたことを伝えたい」と笑顔で話した。
 同社は塗装費に役立てようと、クラウドファンディング「KASSAI」で寄付も募っている。タンクアートは4月6、7日に開く窯元開放イベントで披露する予定。

© 株式会社長崎新聞社