神代小路に巨大な竜 長崎日大高生が即興で描く 長崎・雲仙市

ライブペインティングを披露する長崎日大高の生徒たち=雲仙市国見町(市提供)

 長崎県雲仙市国見町の神代小路地区で、長崎日大高デザイン美術科1年生9人が木製パネルに即興で絵を描くライブペインティングを披露した。作品はアート展「神代360°」の一環で、神代小路まちなみ交流館に29日まで展示している。
 生徒たちは同地区芝生広場で、1.8メートル四方のパネル4枚を組み合わせた立体に筆や水鉄砲、水風船などを使って制作。訪れた人たちが四方をぐるりと回りながら作品づくりを見守った。
 パネルが広げられ、同地区を守る竜をイメージした巨大な絵がお目見えすると、会場は拍手に包まれた。小松涼音さん(16)は「自分たちが感じた神代小路を全力で描いた。最高の出来栄え」と話した。
 アート展は、若い世代に同地区の歴史や古民家の素晴らしさを知ってもらい、にぎわいを生み出そうと市が企画。同校の1年生44人が同地区を訪れて学んだ成果を基に、立体作品などを創作した。約50点が永松邸をはじめ古民家に飾られている。

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