「目ざしている実感もなかった。ただ...」小見洋太にとってのパリ五輪は?【U-23代表】

U-23日本代表は3月25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と北九州スタジアム(福岡)で対戦する。4月から行なわれるパリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップ前、最後の強化試合となる。

22日のU-23マリ代表戦(1-3)に64分からピッチに立った小見洋太は序盤、試合に入り切れずパスミスもあったが、徐々に落ち着きを取り戻すと、巧みなボールさばきで決定機に絡むシーンも作った。

小見は昨年9月にアジア競技大会のメンバーに選出されて以降、代表からは遠ざかっていたが、ついに今回、親善試合2連戦に臨む大岩ジャパンの一員に選ばれ、チャンスが回ってきた。

アルビレックス新潟で今シーズン、ここまで開幕から全4試合に出場。昨季も29試合・1ゴールと、J1の舞台でコンスタントに出場機会を得ながらも、代表とはほとんど無縁だった状況を、小見は「試合には出続けていましたけど、結果では数字として残せていなかった。数字を残していかないといけないと思って取り組んでいました」と振り返った。

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そして今回の招集で、自身がパリ五輪の候補メンバーなのだと再認識できたという。

「正直、そこまで自分が(パリ五輪に)出るという意識はしていなかったですね。目ざしている実感もなかった。ただ、自分が目ざせる立ち位置にいると分かってからは、目標のひとつとして目ざしている場所になりました」

尊敬する選手は川崎フロンターレの家長昭博。同クラブに所属する2つ年下の高井幸大とは、家長の話を訊いたのがきっかけで仲良くなった。家長の好きなところは「ボールを持っている時のあの落ち着きは自分にはないもので、真逆というか、対比の部分で、尊敬している部分」だという。

小見はメンバー定着へ、アピールなるか。ウクライナ戦は25日の19時15分にキックオフ予定だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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