きょう九州は3月として記録的な大雨に この先も雨の日多くたびたび春の嵐 次の週末は西~東日本でお花見日和

 きょう24日(日)は九州を中心に、3月としては記録的な大雨になっている。あす25日(月)以降も前線や低気圧の影響で雨の降る所が多い見通し。特にあさって26日(火)と29日(金)は雨や風が強まり、この先はたびたび春の嵐となるおそれがある。

九州 非常に激しい雨を観測し記録的な大雨に

 きょう24日(日)午前は西から前線が近づいている影響で、西日本から関東にかけて雨が降っている。また、前線に向かって南からは湿った空気が流れ込んでいる影響で、長崎県雲仙市雲仙岳では1時間に61.5ミリの非常に激しい雨を観測。また、同地点では午前11時までの24時間に249.5ミリの雨を観測し、いずれも3月としては統計開始以来1位の記録を更新するなど、九州を中心に記録的な大雨になっている。

九州さらに雨量増える 土砂災害など警戒

 九州は大雨のピークを過ぎたとみられるが、あす25日(月)にかけても雨が降ったりやんだりが続く見通しだ。あす25日(月)正午までに降る雨の量は、多い所で大分50ミリ、熊本80ミリなどの予想。これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害に警戒が必要。低地の浸水、川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。

 また、このあと関東南部は東京都心でもにわか雨の可能性がある。外出の際は雨具を持ち、洗濯物の外干しは空模様の変化に気を付けた方がいいだろう。
 あす25日(月)の関東は、朝晩は弱い雨の可能性があるが昼間は天気の大きな崩れはない見込み。きょう24日(日)より気温は高く、東京や横浜などではソメイヨシノのさくらが開花するかもしれない。

春の嵐を過ぎればお花見日和に

 あさって26日(火)は低気圧や前線が発達しながら近づくため、西日本や東日本を中心に雨足が強まるおそれがある。風も強まり、荒れた天気になりそうだ。また、東日本の内陸や山沿いから東北にかけては雪が降り、雪の降り方が強まるおそれがある。

 27日(水)は穏やかに晴れて日差しが暖かく、西日本や東日本ではさくらの開花ラッシュになりそう。ただ、28日(木)は再び西から前線が近づくため天気は下り坂となり、29日(金)は大陸から低気圧が発達しながら近づいてくる東日本から北日本を中心に荒れた天気になるおそれがある。この先はたびたび春の嵐になりそうだ。
 なお、度重なる嵐を越えた次の週末は、晴れて気温の上がる所が多くなる見込み。西日本や東日本ではお花見日和になりそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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