道端の雑草… 実は栄養豊富でした さし草茶・さし草粉 さし草屋 joy工房&茶屋[ヒットのたまご]

優しい香りとほのかな甘みが特徴の「さし草茶(1100円)」(左)と「さし草粉(1100円)」

[ヒットのたまご](258) 沖縄物産コーディネイター 池村博隆

 沖縄県内に自生する野草「さし草」は通称「ひっつき草」。和名は「タチアワユキセンダングサ」学名は「ビデンスピローサ」と呼ばれています。県民にとっては道端の雑草であり厄介者扱いをされる野草が、カルシウムや食物繊維、鉄分、ポリフェノールなど、驚くほど豊富な栄養成分を含有する「スーパーフード」であることをご存じですか。

 さし草屋の與儀喜美江社長は、2012年に「joy工房&茶屋」をオープン。さし草の食べ方や利用法を考案し「さし草オムそば」などをメニュー化するとお客さまからの評判も良く、さし草の持つ生命力や繁殖力の源を、数値的データで解明したいと、栄養成分分析を依頼しました。

 「宝物は足元にあり。気づかなくてゴメンね」という思いが湧いてきた喜美江さんは、長男の誠也さん、長女のひかりさんと力を合わせて、日々の食事に手軽に取り入れられる商品開発に挑みます。

 優しい香りとほのかな甘みの「さし草茶(1100円)」や「さし草粉(1100円)」を誕生させ、南城セレクション推奨品の認定や県の島ふーどグランプリ審査員特別賞を受賞するなど、知名度が高まっています。「さし草の秘めた可能性を伝えることが私の使命」と話す喜美江さん。與儀ファミリーの「さし草愛」が充満したjoy工房&茶屋を訪ねてみませんか。

 【メモ】南城市大里仲間937。電話098(988)1209。詳細はこちらから(https://joykoubou.com/

與儀喜美江社長(中央)と誠也さん(右)、ひかりさん

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