ヤマハ:タイヤ選択で苦戦するもクアルタラロが入賞「異なるタイヤで他のマシンとの違いを知れた」

 アルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催されているMotoGP第2戦ポルトガルGP。23日に予選とスプリントレースが行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは予選9番手、決勝も9位でポイントを獲得。アレックス・リンスは予選11番手からスプリントに挑むも3周目で転倒しリタイアに終わっている。

 前日のプラクティスでQ2ダイレクト進出を果たしたクアルタラロとリンス。予選ではクアルタラロが9番手、リンスは11番手を獲得し、午後のスプリントレースに挑んだ。

 スプリントではクアルタラロがリヤタイヤにミディアム・コンパウンドを選択する。9番グリッドからスタート後、中段の大集団に飲み込まれる格好となり10番手へ後退。

 ミディアム・タイヤが暖まるまでにペドロ・アコスタ(ガスガス)にも先行を許して11番手まで下げたが、その後はコンスタントに走行を続けてハイペースを維持する。

 トリッキーなアルガルベ・サーキットで数台が転倒するなかで徐々にポジションを上げ、最終的には9位を守ってチェッカー。今季初となるスプリントのポイントを獲得した。トップとの差は7.501秒だった。

 一方のリンスは11番グリッドから絶好のスタートを決めて8位へとポジションアップ。アレイシ・エスパルガロに先行されたあと懸命に挽回を図ったが、3ラップ目の第1セクターで転倒し、リタイアとなった。幸い怪我はなく、決勝レースでのリベンジを狙っている。

■ファビオ・クアルタラロ(予選:9番手、スプリント:9位)

「今日のスプリントは、基本的にこのような展開を予想していた。リヤタイヤはソフト・コンパウンドのフィーリングが良くなかったのでミディアムを選択した。ソフトはグリップ低下が非常に激しいため今日はミディアムを履いたが、ミディアムは暖めるのが難しく、序盤で苦戦することになった」

「でもその後ペースをつかみ、全体的にはいいレースができたと思っている。スプリントで、しかも異なるタイヤでトップから8秒以内でゴールできたのは久しぶりだよ。他のマシンとの違いを知ることができ、いいヒントにもなった。これらの経験を通じて、僕たちはすでに明日のタイヤを決めている」

「フロントはハード、リヤはミディアムです。ミディアム・タイヤでのペースは悪くありませんし、フィーリングは上々なのでいいレースができると期待しているよ。わずか2戦で大きな進化を実感するところまではいかないが、今年最初のマレーシアテストと比較すれば確かに進歩している。とは言え、僕が本来、望んでいる場所へ戻るには、まだたくさんの課題が残っているよ」

■アレックス・リンス(予選:11番手、スプリント:リタイア)

「正直なところ、なぜ転倒してしまったのかがわからない。あのコーナーで何らかの危険な兆候を感じたことは一度もなかったからね。データをチェックしてみたが、僕の操作にもおかしなところはなかった」

「何が起こったのかが正確に理解できていないので、このことについてはより詳細に分析しなければならない。スタートは非常にうまくいったんだ。わずか2ラップで終わってしまったことはとても残念だけど、作業は続いており、ここまでいい仕事ができているので明日に期待するよ」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP
アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP
アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP
アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP

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