子どもの「アンチエイジング」ブーム受け、15歳未満への特定化粧品の販売を禁止。スウェーデン薬局大手

スウェーデンの薬局チェーン大手、アポテーク・ヤータット(Apotek Hjartat)が3月21日、15歳未満への「高度な」スキンケア製品の販売を禁止すると発表した。

スウェーデンにある約390店舗で、15歳未満は保護者の同意があるか関連する皮膚疾患がない限り、AHA、BHA、ビタミンA、ビタミンCを含む製品や、エンザイムピーリング製品を購入できない。これらの多くは「アンチエイジング」化粧品と言われる商品にあたる。

背景には、SNSに後押しされた子どものスキンケアブームがある。

Instagram: @apotek1no

ガーディアン によるとヨーロッパ全土で、より「若々しい」肌を求めて高価なアンチエイジング製品を使用する若者や子どもが増えており、イギリスでは10歳に満たない消費者層もあるという。その多くは、TikTokなどで目にする加工された外見に影響を受けている。

「専門家は、このブームが若い肌に悪影響を及ぼすことを懸念している。子どもたちが加齢にこだわることによる心理的影響も危惧している」と同紙は報じている。

Ruben Bonilla Gonzalo / Getty Images

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アポテーク・ヤータットのモニカ・マグヌッセンCEOがAFP に寄せたメールによると、若者や子どもたちによる「高度なスキンケア製品の不健康で不必要な使用」を問題視しており、販売側として「必要性に応じた製品の使用に責任を持ちたい」とした。

The Local Sweden によると、同氏は声明で次のように述べている。

「スキンケアのニーズには、個人差があります。年齢ではなく、肌のタイプや状態に左右されます」

「シワを減らし、肌のトーンを均一にすることを目的とした製品の使用は、子どもには必要ありません」を使うことは、子供に必要なことではありません」

「今回導入する年齢制限によって、より多くの人々が立ち止まって考え、理想や規範をめぐって、親同士、家庭内、そして社会で重要な会話が交わされるよう願っています」

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