きょう（日）は、前線や湿った空気の影響で、九州を中心に活発な雨雲がかかりやすくなっていて、激しい雨の降る所がある見込み。九州ではこれまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害に警戒が必要だ。週明けも西日本や東日本を中心にぐずついた天気となり、火曜日は雨や風が強まって荒れた天気となるおそれがある。火曜日の午後は北風で寒くなるため、気温の変化にも気をつけたい。ただ、水曜日と次の土曜日、日曜日は広い範囲で晴れて、週末は一気に春本番の陽気となりそうだ。

九州は土砂災害に警戒

　きょう（日）は、九州から関東にかけて雨雲が広がっている。九州付近に停滞している前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっている。九州には活発な雨雲がかかり、長崎市など半日で200ミリを超える雨が降り、3月としては記録的な大雨となっている。九州では昼過ぎにかけて激しい雨の降る所がある見込み。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害に警戒が必要だ。

火曜日は西～東日本で雨や風強まるおそれ

　あす（月）も、西日本や東日本は雲が広がりやすく、朝晩を中心に雨の所が多くなりそうだ。九州は日中も断続的に雨となり、夜からは雨雲が再び東へ広がる見込み。火曜日は前線上にできる低気圧が急速に発達しながら西日本から東日本を通過するため、雨脚の強まる所がありそうだ。午後は北よりの風が強まって荒れた天気となるおそれがある。また、寒気が流れ込むため、東日本や東北の山沿いでは雪の強まる所もある見込み。

火曜日の午後は北風で寒く　週末は春本番の陽気

　水曜日は晴れる所が多くなるが、木曜日から金曜日にかけては雨の範囲が広がっていき、風が強まる所もありそうだ。ただ、土曜日と日曜日は広い範囲で晴れる見通し。

　今週は極端な寒さは和らいで、気温は平年並みの所が多くなるものの、火曜日の午後は北風で一気に寒くなるため、強風と気温の変化に気をつけたい。晴れる週末は関東から西で日中の気温が20℃以上となり、春本番の陽気となりそうだ。東京では22℃と、5月上旬並みとなる所もある見込み。昼間は上着いらずの陽気でも、朝との気温差が大きくなる。

　きのう（土）は、高知でさくら（ソメイヨシノ）開花の発表があったが、今週はさくらの開花ラッシュとなり、週末は青空のもとでお花見を楽しめる所もありそうだ。

（気象予報士・及川藍）