初陣でイングランド撃破のブラジル代表新監督は油断せず 「始まりにすぎない」

初陣勝利のドリヴァウ・ジュニオール監督[写真:Getty Images]

ブラジル代表のドリヴァウ・ジュニオール監督は気を緩めていない。ブラジル『UOL』が伝えた。

北中米ワールドカップ(W杯)南米予選での苦戦を受け、フェルナンド・ジニス暫定監督を解任し、ドリヴァウ・ジュニオール氏を新指揮官に据えたブラジル。23日にはウェンブリー・スタジアムで行われた親善試合でイングランド代表と対戦し、これが新体制の初陣となった。

試合はゴールレスで折り返す展開も、後半に起用した17歳のFWエンドリッキがこぼれ球を押し込んで均衡打破。このまま新星の代表初ゴールを守り切り、ブラジルが1-0で白星を手にした。

いきなりの強敵とのアウェイゲームを見事勝ち切ったドリヴァウ・ジュニオール監督だが、試合後には「まだ始まりにすぎない」とコメント。勝って兜の緒を締めている。

「本質を見失ってはいけない。これはまだ仕事の始まりにすぎず、この瞬間の指標にはならない。この仕事は始まったばかりだから注意を払わなければならないし、修正すべき大事な点があり、より良いゲームバランスを追求していく」

「これほど重要な試合なのにわずか5回のトレーニングしかできなかった。しかし、その成果や献身性は我々の重要な道筋を示しているし、どの試合でもこれを繰り返すことができるよう願っている」

「今は辛抱強く、最初の結果に浮かれることなく、熱心に仕事を続けていこうと私は言っている。プレーを繰り返していき、もう少し積み上げていけるかどうか見てみよう。これはクラブとは少し異なるプロセスであり、監督自身もこれを理解する必要がある」

また、決勝点を奪ったエンドリッキにも言及。このまま成長すれば世界的な選手になると考えているようだ。

「この少年がどんな選手になるかは、時間が経てばわかるだろう。それまでに彼が今のスタンスを変えなければ、ブラジル、そして世界のサッカーにおいて非常に重要な存在となることは間違いない」

「我々はまだ駆け出しの若い少年に対して落ち着いて対応しなければならないし、少しずつ彼のトレーニングを加速させていかなければならない。このまま待っていればいいし、彼は大きなセンセーションを巻き起こすだろう。

「プロとして成長するまで時間をかけて待とう。彼はチームのスター選手だし、この若さで何か特別なものを持っている」

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