簡易トイレの使い方実演も 京都・東舞鶴高校で防災教室

高校生が高校生に災害への備えを呼びかけた防災教室(舞鶴市泉源寺・東舞鶴高)

 東舞鶴高(京都府舞鶴市泉源寺)で、「高校生による高校生のための防災教室」が開かれた。生徒たちは同級生が作った動画を通して、災害に対する備えの意識を高めていた。

 2年生18人が総合的な探求の時間で防災について調べ、約15分の動画を制作。昨年10月から準備を進めていたが、1月1日の能登半島地震を受け、津波の動画や建物被害の写真を同地震のものに差し替えたという。

 防災教室は2年生の各クラスであった。発表された動画では能登半島地震の被害写真などで災害の恐ろしさを示した後、舞鶴市内各地域のハザードマップについて注意すべきポイントを説明。地震発生時を再現した寸劇で積極的な避難を呼びかけたり、断水時の簡易トイレの使い方を実演したりする場面もあった。

 参加した生徒(16)は「今回の地震が油断しやすい元日に起きたことが、災害はいつどこで起きるかわからないことを示していると思う。対策を万全にしてほしいと願って発表した」と話した。

© 株式会社京都新聞社