MLB、実態把握へ巡回調査 大谷元通訳の違法賭博問題

米大リーグ機構(MLB)のロゴ(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の通訳だった水原一平氏(39)による違法賭博問題を受け、大リーグ機構(MLB)の担当者が各球団を巡回してヒアリングを行ったり、状況確認を進めたりしていることが23日、分かった。当局による捜査が進む中、MLBも実態把握に乗り出した。

 水原氏の問題を巡っては捜査当局や税務を所管する内国歳入庁が調べを進めていて、MLBも22日に「調査手続きを正式に開始した」との声明を発表した。

 ブルージェイズの菊池雄星投手(32)は、今回の問題に関連した会合が22日にあったことを明かし「いわゆるそういう(反社会的な)人はどうか、とか説明を受けている」と話した。

 大リーグの規約では選手や審判員、職員らが自分が関与する野球に賭けた場合は永久追放処分となる。自分が関与しない試合でも1年間の資格停止処分になると定められている。違法な業者での賭博を行った場合はコミッショナーが判断して処分を下すとの項目がある。

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