149年の歴史に幕、日光・清滝小で閉校式 「心の中に生き続ける」 300人が学び舎に別れ

楽器演奏を発表する児童

 【日光】本年度で149年の歴史に幕を閉じる清滝小で24日、閉校記念式典が行われた。児童や卒業生、地域住民など約300人が駆けつけ学びやに最後の別れを告げた。

 同校は1874年に開校し、計1万1134人が卒業した。最盛期には2千人以上の児童が在籍したが、少子化の影響などで本年度の児童数は14人となり、新年度から日光小に統合される。

 式典には粉川昭一(こなかわしょういち)市長らが出席。児童代表の6年直江花(なおえはな)さん(12)が「私たちの学校は、これからも多くの方の心の中に永遠に生き続ける」などとあいさつした。校旗は同我妻涼(わがつまりょう)君(12)が若月一彦(わかつきかずひこ)校長(60)に手渡し、市に返納された。

 その後、児童が地域の自然や学校の歴史について発表し、楽器を演奏した。最後は校庭で、校歌や校章を刻んだ記念碑の除幕式を行い、花火が打ち上げられた。

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