猫はなぜ『お掃除ロボット』に乗りたがる?考えられる4つの理由 やめさせた方がいい?

1.猫は「乗りたい」生き物だから

猫は何かの上に乗るのが好きな動物で、たとえば紙一枚でも床に落ちていると上に乗っかってしまうものです。

猫が紙一枚でも上に乗りたくなる心理としては、「温度が心地よい」「音が気になる」「単なる興味」など理由は様々です。中には、何かに乗ることで自分の存在をアピールしたり、外敵から身を守るために少しでも高いところに登ったりという習性が働いているとの説も。

猫がお掃除ロボットに乗る理由も、この「何かに乗りたい生き物」という習性にヒントが隠されているかもしれません。

2.居心地が良い

猫が「乗りたい」と思うものは、温度が適温だったり、ニオイが好きだったり、感触が快適だったり、居心地が良いと感じているものです。

自動で動くお掃除ロボットは、電気で動いているため、少なからず表面に温度があります。猫がその温度を心地よいと感じてお掃除ロボットの上に乗っている可能性があります。

また微振動もあるので、中にはその振動が好きという猫もいるかもしれませんね。

3.王者としてのマウンティング

猫は高い場所を好む動物です。見晴らしがよく外敵から身を守れることや、温度も高く心地よいという理由もありますが、同時に猫の力関係をはかる行為でもあります。

なぜなら高い場所に登るためには、体格やパワーなどが必要だからです。

たとえば、爪研ぎでなるべく高い位置で爪をとごうとする行為は「自分は大きくて強い猫だ!」とのアピールです。つまり、一段でも高い場所に乗り、お掃除ロボットが勝手に動き回ることで、猫がマウンティングをしている、という説もあるようです。

4.移動ツールや遊具だと思っている

猫には、「動くものに乗って移動する」という人間のような文化はありません。「自転車、自動車、バイク」といった感覚はないのです。しかし、中には馬と仲良しの猫がいて、実際に馬の上に乗って移動したり、くつろいだりする猫も存在しています。

そう考えると、今まで猫の世界に「乗り物」という常識がなかっただけで、もしかしたらニーズがあるのかもしれません。

また、キャットタワーやキャットホイールのような遊具の感覚でお掃除ロボットに乗っている猫もいるようですよ。

猫がお掃除ロボットに乗ることのデメリット

猫がお掃除ロボットに乗っている姿は、とても愛らしいものです。しかし、お掃除ロボットは本来、上に何かを乗せて走る設計ではありません。

いくら小型の猫でも、最低3キロ以上はあります。そんな重さが上に乗っかった状態で稼働させれば、お掃除ロボットの寿命が短くなり、故障のリスクが高まるのは間違いありません。

また、お掃除ロボットでクルクル回る「ブラシ」に興味を持つ猫も多く、猫がブラシにじゃれて壊してしまうリスクもあります。

さらには、逆にそのブラシに猫のシッポが吸い込まれて絡まってしまう可能性もゼロではないことを覚えておきましょう。

まとめ

猫にとって「お掃除ロボット」の存在は、味方でもあり敵でもあるようです。大好きでいつも乗りたがるという猫もいれば、お掃除ロボットが稼動した瞬間、部屋から逃げてしまうという猫も。

しかし、猫を飼っている家庭は「猫の毛問題」に直面しているはずですよね。毎日の掃除が欠かせない場合がほとんどでしょう。

そんなご家庭ではまさに便利なお掃除ロボットですが、実は猫が上に乗ることで、故障のリスクが高まってしまうようです。

そのため、もし少しでも長くお掃除ロボットを使いたい場合は、猫が上に乗るのをやめさせる方が賢明です。

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