不適切指導根絶へ部署新設、岩手 県教委が再発防止策

 2018年に岩手県立不来方高の男子バレーボール部3年の新谷翼さんが当時の顧問からの叱責に苦しみ自死した問題で、県教育委員会の専門委員会は24日、盛岡市で会合を開き、県教委に不適切指導根絶に取り組む部署を設けることなどを盛り込んだ再発防止策をまとめた。

 委員会は再発防止の「岩手モデル」策定を議論してきたが、表題には「TSUBASAモデル」と新谷さんの名を冠した。外部専門家の助言を受けながら各校に指導を行い、教職員の意識改革につなげる。

 会合に参加した新谷さんの父聡さんは「今でも息子は殺されたと思っている。二度と同じような思いをする人が出ないよう、意識を変える再発防止策になって」と語った。

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