猫の命を奪いかねない5つの『しっぱなし行為』ルーズな習慣は愛猫にとって危険がいっぱい!

1.窓やベランダの扉を「開けっ放し」

猫は高い場所が好きです。そのため窓やベランダの網戸が開けっ放しになっていると、猫が飛び出して転落してしまう可能性があります。

転落事故は骨折や内臓損傷など、命に関わる重大な怪我につながることがあるので注意しましょう。洗濯物を干したりするときの短時間の開閉時も、なるべく扉を開ける時間を短縮できるとベター。

猫が窓の近くで休むことが多い場合は、ネットを張ったりして脱走や転落を防ぎましょう。

2.猫に有害な食品・誤食しやすい物の「出しっぱなし」

好奇心が強い猫は人の子供のように、なんでも口に入れてしまうことがあります。

誤食は中毒や腸閉塞などを引き起こし、猫の命を危険にさらすことがほとんどです。そのため猫に危険な食品や物を出しっぱなしにしておくのはやめましょう。

たとえば次のようなものがNGです。

食品

  • ネギ類(ハンバーグ生姜焼きなどの肉料理に注意)
  • ユリの花
  • チョコレート(とくにダークチョコ)
  • 生のエビやカニ
  • タバコ
  • アルコール
  • 人用の薬 など

  • ヘアゴム
  • ボタン
  • 長いひも状のもの
  • 電池
  • ビニール袋
  • コットン など

3.電気コードの「差しっぱなし」

イタズラで好奇心が強い猫は電気コードで遊んだり、噛みついたりすることがよく見られます。電気コードは感電のリスクがあるため、できるだけ使っていない家電製品の電気コードは抜いておくようにしましょう。

とはいえ、冷蔵庫といった常に電気をつないでないといけないものもあります。そういったものはコードカバーなどを利用してコードを保護したり、猫の手の届かない場所に設置したり工夫をするといいでしょう。

4.トイレ・飲み水・フードの「放置しっぱなし」

あまりないかもしれませんが、トイレやお水、フードを放置しっぱなしはNG!すぐに命に関わることは少ないかもしれませんが、キレイ好きな猫は汚れたトイレや水、古いごはんなどを嫌がります。

するとトイレを我慢したり水を飲まなくなったり、ごはんを食べなかったりして、ストレス・体重減少・泌尿器疾患といった病気になりやすくなってしまいます。

そのためフードはその都度、トイレは排泄後、お水は1日に1回取り替えるようにし、できるだけ猫の周りの環境を清潔に保つように心がけましょう。

5.猫を「放置しっぱなし」

猫は単独動物で犬とは異なり飼い主への依存度が低く、基本的にひとりで過ごすのが好きです。そのため飼い主もなんとなく放置しがちになります。

とにかく「ひとり」が好きな猫なら問題はありませんが、そうでない猫であれば1日10分程度の「スキンシップの時間」を設けることも大切です。

猫を放置し続けると、それを猫が「愛情不足」と感じてストレスにつながることがあります。ストレスになると精神的ダメージから、「命に関わる」ような病気を発症してしまうかもしれません。

とくに猫が甘えてきたり構ってほしそうな様子を見せてたりしたら、無視せずに積極的に愛猫とスキンシップをとってみましょう。

ただしスキンシップが苦手な猫やひとりの時間を堪能中の猫には、無理にスキンシップをとる必要はありません。

まとめ

猫が過ごす空間では、さまざまな「人間には問題がないけど、猫にとって危険」なことが潜んでいます。今回紹介した「しっぱなし行為」もそのひとつです。

今回紹介した開けっぱなし、放置しっぱなし、出しっぱなしなどは、猫の生命に関わる事故が起こりうる状況といえます。そのためこうした「状態」にさせないために対策を立てることが大切です。

猫の習性を理解し、環境を猫に合わせて調整するのが飼い主の役割。防護網の設置や収納の徹底など、手間とコストがかかることもありますが、その努力が猫を幸せにします。

愛猫の安全は飼い主の使命です。猫に優しい空間づくりを心がけて、猫の「長生き」をサポートしましょう。

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