鹿児島市交通局は市バスと市電で、スマートフォンの専用アプリなどを使う「モバイル定期券」を導入する。定期券を電子化し、インターネットでも購入できるようにすることで、利用者の利便性向上を図る。10月に運用を始める予定。
市交通局によると、定期券購入を目的に窓口を訪れる利用客は平日の夕方と土日が半数を占める。特に、年度の初めなど定期券の更新時期は混雑するという。
モバイル定期券では、在学証明書など必要書類をアプリやサイト上に添付するため、窓口に行かなくても購入・更新できる。そのため、導入後は窓口への来客数が減少すると見込み、2025年には営業時間の短縮を目指す。
24年度当初予算案に事業費276万円を計上した。4~5月に民間から企画提案を募り、6~8月に審査して委託業者を決める。10月から、運転手にスマホを提示する形で運用を開始する。