TARAKOさん出演の「ちびまる子ちゃん」最終エピソード放送 OP&ED曲に懐かしの曲、映像&テロップで惜別「TARAKOさん ありがとうございました」

2024年3月に亡くなった声優のTARAKOさんが、34年間にわたって演じてきたテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)の主人公・まる子(まるちゃん/さくら ももこ)役の最後のエピソードが、3月24日に放送された。

「まるちゃん」&「たまちゃん」のやりとり「ずっと仲良しでいようね」

番組終盤、「TARAKOさん ありがとうございました」というテロップが流れ、同じタイミングで、主人公の「まるちゃん」を自己紹介する、昔の映像も挿入された。TARAKOさんの声によるこんな紹介があった。

「私、小学校3年の時のさくらももこです。小さかったから、からちびまる、なんて呼ばれて。女の子だから、下に子をつけて、『ちびまる子ちゃん』なんて呼ばれていたの」

続いて、「まるちゃん」と親友の「たまちゃん」の2人のやりとりも。ここでは、TARAKOさん演じる「まるちゃん」が「たまちゃん」に向かって、

「もしケンカしても、どうせ私が悪いんだろうからさ。その時は謝りに行くから待っててね。いつまでも苦労かけるねー」(まるちゃん)

「ずっと仲良しでいようね」(たまちゃん)

「うん、いようね。うふふふ」(まるちゃん)

といったやりとりをする一幕も。

そして場面が変わり、桜の風景とともにラストシーンを迎えた。

作品の間に短く入るアイキャッチも、「まるちゃん」が山本リンダさんの曲「狙いうち」をまねる、「うだだーうだだー、うだうだだー、うだうだだーだー」が挿入されていた。

OP曲は「うれしい予感」 ED曲は「アララの呪文」

この日は、通常の放送と違うオープニング(OP)曲、エンディング(ED)曲が流された。

オープニング曲は、通常の「ももいろクローバーZ」が歌う「おどるポンポコリン」に代わって、1995年に「ちびまる子ちゃん」が再開したアニメ第2期の最初に使われていた、渡辺満里奈さんの「うれしい予感」(95年1月~96年5月)だった。

原作の漫画「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんの作詞、大瀧詠一さんの作曲によるものだ。

エンディング曲でも、通常の斉藤和義さんによる「いつもの風景」に代わって、過去に使われていた「アララの呪文」が流れた。

この曲は、2004年7月~12年3月に使われていたもの。まるちゃん(TARAKO)と「爆チュー問題」(お笑いコンビ「爆笑問題」によるコントのキャラクター)が歌う、元気の出る名曲だ。

感動の演出もあったTARAKOさんの声による「まるちゃん」の最終エピソードの放送は、Xでも話題に。

「ちょっとTARAKOさん以外の声優の方の声は全然想像できない。もうやっぱりこの声がまる子の声なんだよね。」、「TARAKOさんのちびまる子ちゃんは今日で最後か。 なんか寂しいね。」、「こんな悲しい気持ちで見るまるちゃん初めて もう新しいTARAKOさんのまるちゃんの声聞けないなんて...。」と惜しむ声が寄せられていた。

TARAKOさんの訃報が届いたのは、24年3月9日。所属事務所「トルバドール音楽事務所」の公式サイトでは、「今年に入り病と闘いながら仕事をしておりましたが、容体が急変して亡くなりました」と発表していた。

TARAKOさんは1960年生まれ、群馬県出身。声優としては80年代から活躍。代表作に、『ちびまる子ちゃん』の「まる子」のほか、『それいけ!アンパンマン』(90年~)の「フランケンロボくん」、『まじかる☆タルるートくん』(90年~92年)の「タルるート」、『みかん絵日記』(92年~93年)の「みかん」、『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』(2005年~06年)の「チビキング」など。

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