【香川県・小豆島の観光地7選】映えるフォトスポット盛りだくさん!オリーブの木々から漂う地中海情緒

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、一年を通して穏やかな海と温暖な気候に恵まれています。地中海の沿岸を思わせるような島内では、オリーブの栽培が盛んです。オリーブにちなむ観光スポットのほか、エンジェルロード、二十四の瞳映画村、寒霞渓など、変化に富んだ風景を楽しむことができます。特にオリーブ公園は、フォトジェニックな写真を撮影したい人に大人気。瀬戸内海・風車・「魔女の宅急便」のロケセットなどフォトスポットが満載です。

©cubic-tt

エンジェルロード

小豆島を代表する観光スポット、エンジェルロード。映画やドラマのロケ地になったこともあり、人気が高まっています。

エンジェルロードでは、瀬戸内海の潮の満ち干きを間近で眺めることができます。小豆島観光の玄関の役割を担う土庄港からバスで約10分の沖合に、南に向かって列をなす、弁天島、中余島、小余島、大余島。これらの4つの小さな島が、潮位によって砂の道で繋がったり、離れたりするのです。

引き潮のときには波打ち際を中余島まで渡ることができます。天使の散歩道は、「大切な人と手をつないで渡ると、願いが叶う」と言われるロマンチック・ロードで、恋人の聖地。カップルでエンジェルロードを歩けば、お互いの思いを深めることができることでしょう。

島々を見下ろす小高い丘には、約束の丘展望台が設けられています。眼下に海原の眺望が広がるビュースポットには、恋人の聖地の鐘が設置されています。カップルで鐘を響かせれば2人の絆は固くなるに違いありません。

天使のポスト

エンジェルロードに向かう途中にある天使のポストに投函された郵便物は、オリーブやエンジェルロードがデザインされた風景の消印が押されます(ポストカードや切手は、ポスト隣の案内所内で販売あり)。

エンジェルロードでは潮位による風景の変化を楽しむことができますが、日の出のタイミングの光景も捨てがたいと言えるでしょう。4つの島越しに赤みを帯びて昇る太陽に、明日への希望を新たにしたいものです。

エンジェルロード

住所:香川県小豆郡土庄町甲24-92

電話番号:0879-62-2801(案内所売店)

「小豆島観光協会」公式サイト:https://shodoshima.or.jp/sightseeing/detail.php?id=139&c=1

道の駅「小豆島オリーブ公園」

エンジェルロードから小豆島の南岸を東にバスで20分前後のところにある、道の駅「小豆島オリーブ公園」。中心施設のオリーブ記念館では、小豆島の観光情報を余すことなく得ることができます。

一年を通して温暖な気候に恵まれ、オリーブが盛んに栽培されている小豆島。オリーブと小豆島の関係は、1908年にアメリカから輸入した苗木を植えたことに始まります。三重、鹿児島、香川の3県で試作を行ったもののオイルが搾れる実をつけたのは、小豆島の西村地区に植えたオリーブだけだったようです。オリーブは、ギリシャ、スペイン、イタリアなどの地中海地域で広く栽培されています。それを知ってオリーブ公園の丘に立つと、小豆島を囲む瀬戸内海が地中海に見えてくるかもしれません。

オリーブ記念館の周囲の道の駅の敷地には、オリーブの樹が林立するオリーブ公園が広がります。

幸せのオリーブ色のポスト(オリーブ記念館でオリジナルポストカードの販売あり)

高さ3mの巨大な本のモニュメント「始まりの本」

あちこちにフォトスポットが点在する園内に建つギリシャ風車の前では、地中海旅行の気分になるかもしれません。

道の駅で実施されている奇抜なアイデアは、「魔法のほうき」の無料貸し出しです。小豆島は2014年に実写化された映画『魔女の宅急便』のロケ地となりました。ほうきに乗って辛い出来事を飛び越えていく見習い魔女のキキを演じた、女優の小芝風花の姿が目に浮かぶようです。園内のいたることころで、魔法のほうきに乗って飛び上がる姿を写真撮影するグループに出会います。撮影される人、撮影する人が息を合わせれば、思わず微笑んでしまいそうなフォトジェニックな写真を残すことができそうです。

道の駅「小豆島オリーブ公園」

住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1

電話番号:0879-82-2200

営業時間:8:30~17:00

定休日:年中無休

道の駅「小豆島オリーブ公園」公式サイト:https://www.olive-pk.jp/index.html

オリーブ・ビーチ

オリーブ・ビーチは、道の駅「小豆島オリーブ公園」の南に接する砂浜です。約700mにわたって白くて細かい砂が敷きつめる浜辺には、瀬戸内海の穏やかな浜が打ち寄せます。例年夏季には海開きが行われ、砂浜には海の家が軒を連ねます。

オリーブ・ビーチ

住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲1896

電話番号:0879-82-1775(小豆島観光協会)

「小豆島観光協会」公式サイト:https://shodoshima.or.jp/sightseeing/detail.php?id=343&c=2

オリーブナビ小豆島

オリーブナビ小豆島は、休憩と観光の情報収集ができる案内所のような施設。オリーブ・ビーチのほぼ中央、国道436号線沿いに設けられています。

施設内では小豆島でのオリーブの栽培や歴史に関する資料の展示があり、フロアに描かれた大きな島の地図は、旅程を作るときに大きな役割を果たしてくれることでしょう。

オリーブナビ小豆島の南のオリーブ・ビーチの一画には、渡し船の乗場が設置されています。オリーブナビ小豆島と二十四の瞳映画村を結ぶ連絡船が運航されているのです。渡し舟に乗って海原で潮風に吹かれると、『二十四の瞳』で描かれる大石先生になった気分で岬の分教場に向かうことができるでしょう。車だと約30分ほどかかるところを、渡し舟だと約10分で到着することができます。

オリーブナビ小豆島

住所:香川県小豆郡小豆島町西村甲1896-1

電話番号:0879-82-1775(小豆島観光協会)

営業時間:9:00~17:00

定休日:年末

「小豆島観光協会」公式サイト:https://shodoshima.or.jp/sightseeing/detail.php?id=387&c=2

二十四の瞳映画村

二十四の瞳映画村は、オリーブナビ小豆島からの船旅で約10分です。『二十四の瞳』は、小豆島出身の作家、壺井栄の代表作として評価されています。1954年に木下惠介監督、高峰秀子主演によって映画化されました。映画村にはロケセットが再現され、さながら日本映画のテーマパークです。

映画村内のギャラリー松竹座は、大正時代から昭和時代にかけて全国各地に建てられた映画館そのものです。館内のスクリーンには、高峰秀子をはじめ、田村高廣、笠智衆の姿が映し出され、懐かしく感じる人も多いことでしょう。

物語でメインの舞台となった「岬の分教場」には、当時の机やオルガンなどが残されています。また、「キネマの庵」では日本映画の黄金期と言われることもある1950年代の映像や写真も。映画村の隅から隅まで、ノスタルジックな雰囲気があふれているのです。きっと昭和の時代にタイムスリップしたような感覚を味わうことでしょう。

二十四の瞳映画村

住所:香川県小豆郡小豆島町田浦931

電話番号:0879-82-2455

営業時間:9:00~17:00

定休日:年中無休

「二十四の瞳映画村」公式サイト:https://www.24hitomi.or.jp/

寒霞渓

四方を瀬戸内海に囲まれる小豆島ですが、島のほぼ中央の寒霞渓には日本三大渓谷美の一つに数えられる絶景が広がります。島の最高峰星ヶ城(ほしがじょう)山と四方指(しほうざし)の間に広がるV字の渓谷です。約1300万年前の火山活動による安山岩層や火山角礫岩層などが、長い年月にわたる地殻変動、風化、侵食を受けました。1934年には日本で最初の国立公園、瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地に指定されています。

切り立った渓谷は四季折々に異なる表情を見せてくれます。特に紅葉の時期には赤や黄色ばかりでなく無数の彩りが混じり合います。寒霞渓ロープウェイから渓谷を眺めると、万華鏡を除いたような彩りの変化に言葉を失ってしまうかもしれません。

寒霞渓(かんかけい)

住所:香川県小豆島町神懸通乙168(ロープウェイ山頂駅)

電話番号:0879-82-2171

寒霞渓ロープウェイ運行時間:<3月21日~10月20日>8:30~17:00、<10月21日~11月30日>8:00~17:00、<12月1日~12月20日>8:30~17:00、<12月21日~3月20日>8:30~16:30

定休日:なし(臨時休業あり)

「寒霞渓」公式サイト:https://www.kankakei.co.jp/

千年オリーブテラス

©︎Akira Nakatani / Shutterstock.com

小豆島の観光スポットは土庄港の東方に点在していますが、西に車で約8分にある千年オリーブテラスも外せないでしょう。樹齢1000年のオリーブの木を見ることができるのです。太い幹から大きく枝を広げる姿からは生命力があふれ出してくるようです。大樹を囲むようにスモールヴィラ、オリーブリトリートスパ、コミュニケーションラウンジなどが完備され、パワーと癒しを同時に感じることができます。

千年オリーブテラス

住所:香川県小豆郡土庄町甲2473

電話番号:0879-62-8989

営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)

定休日:水曜日・木曜日(変更あり/年末年始を除く)

「千年オリーブテラス」公式サイト:https://1000olive-terrace.com/

オリーブに包まれ地中海の情緒が漂う小豆島

©(一社)小豆島観光協会

瀬戸内海に浮かぶ小豆島では温暖な気候を活かして、オリーブの栽培が盛んに行われています。島内のいたるところに育つオリーブの木々が多種多様の観光スポットを作り出しています。他にも海と山の絶景にも恵まれ、数々の映画のロケ地となりました。島を一周すれば様々な魅力に気づくことでしょう。

複雑に入り組んだ路地が広がる迷路のまち

新パワースポットとして注目される重岩(かさねいわ)

島の中央部にある「日本の棚田百選」にも選ばれた中山千枚田

[All Photos by TABIZNIE編集部 & Hitoshi Obayashi & shutterstock.com]

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