宝塚花組「アルカンシェル」千秋楽 トップコンビ柚香と星風が退団、サヨナラショーでデュエットダンス

「はいからさんが通る」の衣装で歌う柚香光=宝塚市栄町1、宝塚大劇場(代表撮影)

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)花組公演「アルカンシェル~パリに架かる虹~」が24日、宝塚大劇場で千秋楽を迎えた。本公演後には退団するトップ柚香光(ゆずか・れい)とトップ娘役星風(ほしかぜ)まどかによるサヨナラショーが行われ、多くのファンに惜しまれながら本拠地に別れを告げた。

 柚香は2009年に初舞台を踏んだ95期生。花組に配属され、生え抜きとして19年にトップに就任した。華のある舞台姿、技術と表現に秀でたダンスなどで人気を集めた。

 星風は14年に初舞台の100期生。17年に宙組トップ娘役に就任後、専科に異動。21年から花組で柚香とトップコンビを組んだ。

 サヨナラショーでは柚香が「はいからさんが通る」から大正浪漫恋歌(たいしょうろまんれんか)などをソロで歌い上げ、「TOP HAT」の「CHEEK TO CHEEK」では星風と息の合ったデュエットダンスを披露。最後は花組全員によるナンバーでステージを締めくくった。

 公演後に柚香は黒燕尾(えんび)服姿で「大劇場最後の景色がこんなにも温かく、いつも以上にきらきらしているみなさまの美しい瞳を心に刻めることが何より幸せ。本日まで本当にありがとうございました」とあいさつし、晴れやかな笑顔で舞台を後にした。

 2人は同演目の東京宝塚劇場公演(4月14日~5月26日)千秋楽で退団する。(小尾絵生)

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