「常にここに向けてやってきた」目標のパリ五輪出場へ、鈴木海音が明かした代表での“覚悟”【U-23代表】

「このチャンスを掴むか掴まないかは自分次第」

鈴木海音の言葉だ。目標のパリ五輪出場へ、21歳のDFは大切に一試合一試合に向き合い、アピールを続ける覚悟だ。

これまでU-15から各世代の代表に名を連ねてきた鈴木は、パリ五輪を意識し始めた時期について、こう語る。

「U-17のワールドカップが終わった後に、このチームの国内合宿があって、U-17のワールドカップのメンバーと、その一個上の世代と紅白戦みたいなものをした、国内キャンプがあって、その時ぐらいからパリオリンピックをすごく意識し始めました。

でもその時はまだプロでも全然出れていなかったし、全然、明確に目標にはできていなかったんですけど、頭の片隅にはもちろんあって、でも段々、年齢を重ねていくうちに、そういった目標を常に意識するようになりました」

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パリ五輪の登録数は18人と狭き門。その中に入るためにも、自チームで結果を残す必要があるが、ジュビロ磐田では今季、ここまでのリーグ戦4試合で出場はなし。昨季もなかなかコンスタントに出場機会を得ることはできなかった。

「やっぱり自チームで結果を残さないと、というのは常に思っていたので、今年、去年も含めてですけど、1年間、ジュビロで試合に出続けることがいまできていない状況なので、もっと出なきゃいけないというのは常に思っています」

危機感を抱きながら、自身の課題と向き合う日々。鈴木は「常にここ(U-23日本代表)に向けてやってきた。良い準備をしてきたという自信もあるので、それを後悔しないように出すだけ」と力強く意気込む。

U-23日本代表は3月25日、パリ五輪最終予選前最後の国際親善試合で、U-23ウクライナ代表と対戦する。鈴木は「90分全力でやり切りたい」と語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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