防災情報 深く素早く 一関・FMあすも 多言語対応 AIシステム導入

FMあすもに設置された新しい防災情報システムの機器を前にする塩竃放送局長

 一関コミュニティFM「FMあすも」(岩渕喜一郎代表取締役社長)は、人工知能(AI)を活用した新しい防災情報システムを放送に導入した。コミュニティFMとしては本県で初めて、東北では2局目。防災情報をより迅速に発信するとともに、多言語で多岐にわたる情報を提供していく。

 導入したのは、「緊急防災情報自動カットインシステム」と「AI天気予報自動オンエアシステム」。いずれも30カ国以上の多言語で放送できる機能を持つ。

 緊急防災情報自動カットインシステムは、気象庁や関係機関が発表する防災情報を受信し、自動で合成音声を生成して放送する。これにより、従来の方法と比べて数分早く第1報を伝えられる。AIで対応する時間は平日午後8時~翌朝6時と土日正午~翌朝8時だが、災害発生予想時や大地震直後など、リスナーが不安を感じがちな状況の時はアナウンサーが対応する。

© 岩手日日新聞社