【香港】タウンガス、本土企業と半導体開発[IT]

香港の都市ガス大手、香港中華煤気(ホンコン・アンド・チャイナ・ガス、通称タウンガス)とその関連会社は22日、コンピューティングインフラの中国本土企業と戦略的提携協定を結んだ。半導体製品の研究開発(R&D)と応用で協力する。

本土企業は河南省鄭州の超聚変数字技術(Xフュージョン)。オープンソースの半導体設計資産(IP)「リスクファイブ(RISC—V)」を活用したIP製品を開発する広東賽ホウ科技(ホウ=日へんに方、スターファイブ)と共同で、香港にイノベーションセンターを設立する。賽ホウ科技は、タウンガスの李家傑(ピーター・リー)会長のファミリーオフィス(超富裕層の資産運用を担う組織)の支援で設立された。

リスクファイブをベースとした集積回路(IC)を開発し、香港精神のシンボルとされる山にちなみ「獅子山(ライオンロック)」と名付ける。製品はデータセンターでの利用を想定し、超聚変数字技術のコンピューティング製品に組み込まれるという。

李氏は、提携を通じ香港の半導体産業と新たなデジタルインフラが一層発展することを期待するとして「タウンガスは160年を超える歴史あるエネルギー企業として産業のスマート化とグリーン化を進めるとともに、香港の産業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進したい」と表明した。

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