〈カターレ富山・J3〉総力戦も決めきれず スコアレスドロー、連勝逃す アウェー福島戦

ヘディングシュートが外れ、頭を抱えて悔しがる松本=福島市のとうほう・みんなのスタジアム

  ●シュート10本 5人を交代、耐えてカウンター

 明治安田J3第6節(24日)カターレ富山は福島市のとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦、0―0で引き分けた。5人を交代させる総力戦で相手より4本多い10本のシュートを放ち、積極的にゴールを狙ったが、決めきれなかった。悔しいスコアレスドローで、今季初の連勝はお預けとなった。順位は10位のまま。

 富山は、今季リーグ戦初勝利を挙げた前節と同じ先発メンバーで臨み、白星をもぎ取った勢いで、攻撃的な姿勢を見せる相手にぶつかった。

 前半は序盤にセットプレーから好機をつくったが、碓井聖生(上市町出身)、松本孝平のFW2人のシュートは枠の外へ。FKからのDF神山京右のシュートもGKにセーブされた。ボール保持率は相手の64%に対し、富山は36%だった。相手のボール回しに苦しみながらも、少ないチャンスで果敢に攻めた。

 耐えてカウンターを狙うプランに変更した富山は、後半もその戦い方を貫いた。ボールを奪った後のプレーを全員で意識し、終盤は押し込むシーンが目立った。決定機に碓井、途中交代のMF瀬良俊太がそれぞれシュートを放つもボールはGK正面に。アディショナルタイムにも途中交代のFW吉平翼、FWマテウス・レイリアが果敢にゴールを狙ったが、最後までこじ開けられなかった。

 勝ち点3を逃し、小田切道治監督は「押し込んだ時にもう少しシュートを打つ意識があれば得点の確率が上がった」と唇をかんだ。

 ただ、チームとして途中から作戦を変更し、試合の中で戦い方を改善できたことを、選手たちは前向きに捉えている。MF松岡大智(滑川市出身)は「ネガティブな面だけではなかった。きょうのような試合で勝ちきらないと上位に行けない。数字に残る結果を出す」と気合を入れ直した。

 富山は30日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC琉球と対戦する。

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