第19回春の全国中学生ハンドボール選手権(富山新聞社後援)は24日、福島県営あづま総合体育館などで1回戦が行われた。能登半島地震の影響で本来の開催地である氷見市が被災し、今大会は会場を福島県内に移した。富山代表の氷見西條の男女は「被災地を元気に」を合言葉に戦い、男子がSGハンドボールクラブ(兵庫)を38―20、女子が十勝合同(北海道)を26―18でそれぞれ下し、2回戦に進んだ。
西條の男子は自慢の攻撃力を発揮し、序盤から相手を寄せ付けず18点差の大勝を収めた。干塲颯太選手(2年)がチーム最多の7得点、大浦智也選手(同)が6得点で続いた。井上拓己主将(同)は「優勝して被災した人に元気や勇気を与えたい」と意気込んだ。
女子は前半終了時点で2点差ときっ抗したものの、後半に流れを引き寄せて快勝した。藏多梨乃選手(2年)が11得点とチームをけん引した。三箇唯愛主将(同)は「出場できるか不安だったが、福島で開催してもらいありがたく思う」と感謝を口にした。
2回戦は25日に行われ、男子は清水東HC(静岡)、女子は清和(佐賀)と対戦する。
大会は「春中ハンド」の名称で知られ、氷見市以外で開催されるのは初めてとなる。
県代表の記録
◇1回戦▽男子
氷見西條38 22―8 20SGHC
16―12
▽女子
氷見西條26 12―10 18十勝合同
14―8