油野氏、県内最多6選 かほく市長選 塚本氏に6130票差

6選を決め、万歳を繰り返す油野氏(中央)=24日午後9時45分、かほく市木津

  ●投票率53.10%

 任期満了に伴うかほく市長選は24日、投開票が行われ、無所属現職の油野和一郎氏(74)=白尾=が1万832票を獲得し、無所属新人で前市議の塚本佐和子氏(54)=遠塚=を6130票差で破り、6選を果たした。20年ぶりの選挙戦で、投票率は53.10%となり、2004年の79.39%を大幅に下回った。6選は石川県内の現首長で最多となる。

 油野氏は2015年度から8年連続で市の人口が増加したとし、5期20年の実績を強調。能登半島地震からの復旧、復興に最優先で取り組むとアピールするとともに、学校給食費の無償化を公約として掲げた。

 市議の半数以上が支援に回り、組織力を生かした選挙活動を展開、幅広い支持を得た。

 塚本氏は5回連続の無投票を回避しようと出馬。立憲民主党の近藤和也衆院議員の支援を受け、協働のまちづくりや市民と対話するタウンミーティングの月1回の開催などを訴えたが、及ばなかった。

 油野氏の新たな任期は4月11日から4年間となる。当選証書付与式は26日に行われる。

 ★あぶらの・わいちろう 1972(昭和47)年法政大経済学部卒。旧七塚町議、旧七塚町長を経て2004年4月にかほく市初の市長選で一騎打ちを制して初代市長となった。白尾リ41。

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